350322212 ティファレト・聖鎖・ミカエル 賀正ver. 未来へ繋ぐ願い
【ティファレト】 まだ早い時間なのに これだけの人出があるのですね!
初詣ということで向かった ハルモニアのとある場所
そこはマスター達と 同じように初詣のために 訪れた人々で賑わっていた
【ティファレト】 この人達すべてが 初詣のためにここへ 訪れているのですか…
【ティファレト】 今まで…この時期はとくに 外へ出ることがありませんでしたから このようになっているとは…
ティファレトは人出の多さに 驚いているようだった
ここにいる人達みんなが 新しい年を祝い、願いを込めて 初詣するのだと説明するマスター
【ティファレト】 そうなのですね… しかし、私はその願いを 叶えることができなかったのですね…
ティファレトの言葉に そういう話をしたい訳じゃないのに… とマスターがティファレトを見ると…
【ティファレト】 あ、すみません… その、今はあまりこちらを 見ないでいただけますと…
過去を悔いる言葉は嘘ではないだろう しかし、それと同時にティファレトの 表情には違うものが浮かんでいた
…もしかして ちょっとワクワクしてる? と聞いてみるマスター
【ティファレト】 け、決してそのようなことは…
目を伏せる彼女を じっと見るマスター すると観念した様子で口を開く
【ティファレト】 う、うぅ…主様には 私の浅はかな思考など お見通しなのですね…
【ティファレト】 実は、教皇としての立場もなく 主様の斬ル姫としての私
【ティファレト】 それに今は斬ル姫であることすら 隠してこのように民衆へ紛れて 初詣をしていること…
【ティファレト】 そのことに少しばかり 喜びを感じてしまっていることは たしかなのです…
楽しんでもいいんじゃないかな マスターはそう言うが…
【ティファレト】 いえ、このように主様が私を 初詣へと連れてきてくださったのは 自戒を忘れるなというメッセージ
【ティファレト】 浮かれて楽しむなど 言語道断なのです
そういうつもりじゃ ないんだけどな… と悩むマスター
どうすればティファレトに 理解してもらえるか マスターが考えていると…
【ティファレト】 主様、どうやらこの先で 何やら騒がしくなっているようです
ティファレトが指さすほうを見ると ハルモニア兵が誰かを取り押さえて いる様子が見て取れた
【ハルモニア兵】 このイミテーションは 列を乱し、混乱を招いた! 即刻連行する!
その物言いにやりすぎだと 感じたマスターはティファレトを見る
【ティファレト】 …ええ、主様 今はあれを止めるのが先決です
マスターはティファレトと共に ハルモニア兵の前へと割って入った
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