350361212 サンジョウノ・春姫 英雄譚の英雄

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【春姫】 マスター様 少しお時間よろしいですか？

もちろん、と答えるマスター

マスターは春姫と 英雄譚についての話をして以来 こうして話す機会が増えていた

【春姫】 こちらの世界にもわたくしの世界と 似たようなお話があるのですね…っ！

話が盛り上がり 楽しそうにする春姫

【春姫】 も、申し訳ありません… 少しはしゃぎすぎてしまいました…

自分も楽しいし大丈夫だよ とマスター

【春姫】 ならよいのですが… それにしても、マスター様のお話は なんとも現実味を帯びていますね

お話はお話だけど、経験から それっぽい話ができるのかも とマスターは自身の体験談を話す

【春姫】 まぁ！でしたらマスター様は この世界における英雄なのですね！

【春姫】 たしかに短い間ではありますが ご一緒させていただく上で マスター様から感じるもの…

【春姫】 それに斬ル姫の皆様からの 信頼の厚さ… まさに英雄のようです

そんな大それたものじゃないよ とマスターは笑って返す

【春姫】 そう…なのですか？

マスターの返答で 春姫をしょんぼりとさせてしまった

だが、マスターとしては、自分は 春姫の言うお姫様を救い出す ような英雄ではないと思っている

【春姫】 …………

黙ってしまった春姫にマスターは どうしたらいいかわからない

そんな中、敵が攻めてきたと 姫達がマスターと春姫のことを呼ぶ

【春姫】 …あ、はい すぐに支度をしてまいります

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