360061202 ミストルティン・獣刻・ドリュアス 奪魂の樹海
【マサムネ】
ぐはっ！
【ミストルティン】
これも…
マスター様のためなのです
マサムネを犠牲にし、 敵を撃破したミストルティン
彼女の攻撃が一瞬早く 敵を貫いたことにより、 マサムネは事なきを得たが、
傷を負ってしまったのだった…
【ミストルティン】
マスター様！勝利しました！
嬉しそうに報告する彼女に対し、 マスターは尋ねる
選択肢:
- どうしてマサムネを助けなかったの？ → select_label_01へ
- どうしてマサムネを庇わなかったの？ → select_label_02へ
- どうしてマサムネを犠牲にしようと… → select_label_03へ
嬉しそうに報告する彼女に対し、 マスターは尋ねる
select_label_01:
【ミストルティン】
…え？それは勝利のためです
select_label_02:
【ミストルティン】
マスター様をお守りするためにです
select_label_03:
【ミストルティン】
なにを怒ってらっしゃるのですか？
select_label_end:
彼女の答えに対し、マスターは
仲間を犠牲にして勝っても、 嬉しくないよ そう答えるのだった
【ミストルティン】
…！そ、そんな…！
【ミストルティン】
申し訳ありません！
もう…二度とこのようなことは…！
ですから…！
【ミストルティン】
私を見捨てないで下さい！！
【マサムネ】
ミ、ミストルティン…
【ミストルティン】
マスター様に
見捨てられたら私は…
生きてはいけません！
【ミストルティン】
そうなるくらいなら…
自ら生命を絶った方がマシです！
叫びに反応するように、 ツタがミストルティンの首を 締め上げようとした
【マサムネ】
よせ！ミストルティン！
マサムネの制止により、 ミストルティンが大事に至る事は なかった…
【ミストルティン】
はぁ…はぁ…
う、うぅ……
それから暫く日が経って…
【ミストルティン】
………
彼女は一人、大きな樹の根本にいた
【マサムネ】
ここだったか
【ミストルティン】
…あ
傷が癒えたマサムネが、 ミストルティンを訪ねる
【マサムネ】
もう気分は落ち着いたか？
【ミストルティン】
…えぇ
【マサムネ】
そうか、なら良かった
【ミストルティン】
………
他の斬ル姫には…というよりは、 マスター以外には関心がない彼女
マサムネからの質問にも、 特に答えようとしない
だが、そんな彼女の 心を動かしたのは…
【マサムネ】
なにゆえ…
そのように恐れているのだ？
【ミストルティン】
…え？
【マサムネ】
主君に見捨てられるのが…
そんなに怖いのか？
【ミストルティン】
………
【マサムネ】
そなたもトレイセーマから
来たのであろう？
【ミストルティン】
……えぇ
【マサムネ】
拙者もそうだ
【マサムネ】
同じ境遇にいた者同士、
なにか力になれるやも知れぬ
【ミストルティン】
………
しばらく黙っていた ミストルティンだったが、
【ミストルティン】
あなたは…怖くないの…？
【マサムネ】
“怖い”…か
【マサムネ】
良かったら…
話してみてはくれぬか？
【ミストルティン】
………
彼女が己の過去を話し始めた
【ミストルティン】
私は元々…
自信がなく引っ込み思案な
性格でした…
【ミストルティン】
しかし、トレイセーマで
木の精霊『ドリュアス』を
獣刻され、
【ミストルティン】
力を得たことで、少し変われたのです
【ミストルティン】
戦闘で結果を出す度に、
私は評価されました
【ミストルティン】
それは自信の無かった私にとって、
とても嬉しい事でした
【ミストルティン】
でも、その喜びとは相反し、
恐怖も芽生え始めたのです…
【マサムネ】
………
【ミストルティン】
トレイセーマでは
獣刻された
斬ル姫が次々に誕生する…
【ミストルティン】
替えはいくらでもいる…
結果を出し続けなければ、
やがては捨てられる…
【ミストルティン】
その恐怖心は、
日に日に大きくなって
いったのです…
【マサムネ】
だからか…
そなたが主に見捨てられまいと
必死なのは
【マサムネ】
誰かを犠牲にしてでも、
主からの寵愛を受けようとするのは
【ミストルティン】
………
【マサムネ】
そなたもまた…
あの歪な国の
犠牲者というわけか
【ミストルティン】
あなたは…
どうして怖くないの…？
【マサムネ】
拙者も…似たようなものだ
【マサムネ】
トレイセーマの使役を解かれた頃、
拙者は誰も信じていなかった
一人で強くなろうとしていた
【マサムネ】
だが…限界を知ったのだ
【マサムネ】
一人では…
決して強くなれないと
【ミストルティン】
それは私も同じです
だから私は…
マスター様と共に…！
【マサムネ】
信頼と…依存は違う
【ミストルティン】
…！
【マサムネ】
主に寄り掛かっているうちは
強くなれない…拙者はそう思う
【ミストルティン】
そ、そんな事は…！
私は…マスター様のために
強くなりたいのです！
【ミストルティン】
マスター様をお守りするために！！
【マサムネ】
主を守る為に仲間を犠牲にして、
勝利を得たとして…
それで世界を平和に導いたとして…
【マサムネ】
本当に、あの主君が喜ぶと思うか？
【ミストルティン】
！！
【ミストルティン】
そ…それは……
そう言ったきり、 彼女はくちを開かなかった…
また新たな戦闘が始まった
【ミストルティン】
………
戦場に出ても、 ミストルティンは思い悩んでいた
【ミストルティン】
今までの私は…
マスター様さえ守れたら、
それでいいと思っていた…
【ミストルティン】
でも、マサムネさんは…
マスター様の“心”までも
守ろうとしている……
【ミストルティン】
だからマスター様だけでなく…
他の斬ル姫にも心を行き届かせている
【ミストルティン】
マサムネさんは……
【ミストルティン】
斬ル姫として、深い意味で
マスターを救おうとしている！
【ミストルティン】
それに比べて、私は…
自分のことしか考えてなかった
なんと幼く…醜い心…
【マサムネ】
くっ！
【ミストルティン】
…あ！
戦闘の中、窮地に陥るマサムネ
それは先日とよく似た状況だった
【ミストルティン】
ここでマサムネさんを犠牲にして、
その隙に攻撃すれば敵を一掃できる…
【ミストルティン】
でも、それではこの前と同じ…
また……
【ミストルティン】
マスター様を悲しませることになる
【ミストルティン】
……いえ、
マスター様のためだけじゃない…
【ミストルティン】
私のことを想い、
言葉をかけてくれたマサムネさんを…
“仲間”を見殺しになんて……
【ミストルティン】
できるはずがないっ！！
叫びと共に駆け出すミストルティン
選択肢:
- 敵よりもマサムネを…！ → select_label_11へ
- 信じてるよ、ミストルティン！ → select_label_12へ
- マサムネを頼んだよ！ → select_label_13へ
叫びと共に駆け出すミストルティン
select_label_11:
【ミストルティン】
はい！任せて下さい！
select_label_12:
【ミストルティン】
ありがとうございます！今度こそ！
select_label_13:
【ミストルティン】
分かっています！
2select_label_end:
【ミストルティン】
マサムネさんは…
私が助けますっ！！
マスターのバイブスと共鳴し、 彼女が新たな力に目覚める
【ミストルティン】
くらいなさいっ！
新技『奪魂の樹海
-ビューティフルガーデン-』！
彼女が操る樹々により、 敵は消滅した
【マサムネ】
かたじけない…
礼を言うぞ、ミストルティン
【ミストルティン】
少しだけ…
分かった気がします
【マサムネ】
…？
【ミストルティン】
あなたが言った…
“信頼”というものが
【ミストルティン】
これからは…
捨てられないように
生きるのではなく…
【ミストルティン】
本当に必要だと思われるために…
生きたい
【マサムネ】
そうか
【ミストルティン】
私に…出来るでしょうか
そう呟いた彼女の瞳は、 自信なさげな言葉とは裏腹に 断固たる決意に満ちていた
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