360111201 ヴァナルガンド・聖鎖・サリエル 本当の私はどっち?
マスターの隊に新しく入った姫、 ヴァナルガンド
普段はおっとりした性格の彼女 だが、いざ戦闘になると…
【ヴァナルガンド】 下がっていて下さい、 マスター!
マスターを避難させると、 彼女は敵に正対し、 恐るべき眼力で睨み付けた
【ヴァナルガンド】 私の邪視の力で 相手の動きを止めます 決して逃しはしません
【ヴァナルガンド】 はぁぁぁっ!
杖を敵に向ける彼女
【ヴァナルガンド】 これで最後です!
【ヴァナルガンド】 私の前に立ったこと、 後悔しなさい!
彼女の発する強大な力に飲み込まれ、 敵は跡形もなく消滅するのだった…
【ヴァナルガンド】 …ふぅ
…と、戦闘時は凛々しく、 頼もしい戦士
しかし、戦闘が終わった途端…
【ヴァナルガンド】 マスターさぁ~ん!
【ヴァナルガンド】 大丈夫でしたかぁ? お怪我はありませんでしたぁ?
【ヴァナルガンド】 痛いところがあったら言ってくださね 痛いの痛いの飛んでけ~って、 してあげますからね
…と、おっとりお姉さんに早変わりだ
そんな、ある日の夕方─
【ヴァナルガンド】 マスターさぁん、 今日の夕飯は何にします?
そう聞かれて、 思わず「野菜少なめで」と答えると
【ヴァナルガンド】 ダメですよ~? 好き嫌いを言ったら
【ヴァナルガンド】 なんでも食べないと、 健康に良くありませんし、 大きくなれませんよ~?
まるで 子供をあやすような口調で 言ってくる
そんな世話好きな彼女に、 マスターは気になっていたことを 尋ねてみた
【ヴァナルガンド】 …!
【ヴァナルガンド】 …え?
【ヴァナルガンド】 戦闘時の “キリッと”な私と…
【ヴァナルガンド】 普段の “おっとり”の私…
【ヴァナルガンド】 どっちが本当の私か、ですか~…?
【ヴァナルガンド】 そ、それはぁ~…
【ヴァナルガンド】 う~ん……
と、夕食の準備も忘れ、 考え込んでしまうのであった
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