360111202 ヴァナルガンド・聖鎖・サリエル 満月の鎮魂歌
【ヴァナルガンド】 …ふぅ
あの日以来、 自分のことについて 思い悩むようになった彼女
選択肢:
- ごめんね、変なこと聞いちゃって → select_label_01へ
- あまり深刻に考えないでね → select_label_02へ
- 僕が余計なことを言ったからだよね → select_label_03へ
あの日以来、 自分のことについて 思い悩むようになった彼女
select_label_01:
【ヴァナルガンド】 ううん、大丈夫です~…でも
select_label_02:
【ヴァナルガンド】 でも…やっぱり考えちゃいます~
select_label_03:
【ヴァナルガンド】 ううん、そんなことないです~…でも
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【ヴァナルガンド】 マスターさんに聞かれて、 どっちの自分が本物なのか 本当に分からなくなっちゃって…
【ヴァナルガンド】 以前は“おっとり”さんな 私でしたけど…
【ヴァナルガンド】 天使サリエルを聖鎖されてからは、 少し変わったと言うか~…
【ヴァナルガンド】 サリエルは主に忠実な心を持つ天使… だからマスターさんを守る時だと キリッとした自分が出ちゃって~…
【ヴァナルガンド】 聖鎖されたことで芽生えましたけど、 この厳しくて“キリッと”な私が、 今の私だとも思えるけど…
【ヴァナルガンド】 一体どっちの私が、 本当の私なんでしょう~?
【ヴァナルガンド】 まるで私の中に、 私が二人いるみたい…
【ヴァナルガンド】 ハルモニアにいた頃は、 こんなこと考えた事もなかったけど…
【ヴァナルガンド】 ねぇ、マスターさん
【ヴァナルガンド】 私は一体… なんなんでしょう?
【ヴァナルガンド】 このまま悩み続けたら… 本当に自分を見失いそうで…
【ヴァナルガンド】 少し怖いんです…
普段はおっとりな性格の彼女が、 珍しく暗い顔を落としていた
自分の言葉が原因で 彼女が思い悩むことになり、 心配するマスター
【ヴァナルガンド】 …え?お散歩ですか?
【ヴァナルガンド】 わ~い、行きましょう♪
彼女の気晴らしになればと、 散歩に誘う
歩きながら、マスターは彼女に告げる
どっちのきみが本物でもいいじゃない どっちも、きみであることに 変わりはないから……と
しかし…
【ヴァナルガンド】 う~~~ん…でも~…
もう一つ納得していない様子だ
そんな時……
【ヴァナルガンド】 !!
おっとりだった彼女の顔つきが 一瞬で変わった
【ヴァナルガンド】 下がっていて下さい、 マスター!
【ヴァナルガンド】 敵が現れました!!
杖を構える彼女
【ヴァナルガンド】 来なさい! 月より授かった魔術の深奥、 見せてあげます!
邪視と魔法を巧みに使い、 敵を追い詰めていく
しかし
【ヴァナルガンド】 …くっ! このままでは…!
その数の多さに 徐々に圧倒され始める彼女
【ヴァナルガンド】 なんとしても…マスターだけは…
【ヴァナルガンド】 !!…あっ!
【ヴァナルガンド】 危ないッ!マスターッ!!
マスターを庇い、 敵の攻撃をまともに 受けてしまった
【ヴァナルガンド】 ぅぐっ!!
【ヴァナルガンド】 がはっ…!
ヴァナルガンド!! 叫ぶマスターの声を聞いた時、 彼女は自分の“核”に気付いた…
【ヴァナルガンド】 そうだったんだ…
【ヴァナルガンド】 “キリッと”な私も… “おっとり”な私も……
【ヴァナルガンド】 根底にある想いは…… 『主/マスターさんを守る』こと
【ヴァナルガンド】 そのために私はここにいる…
【ヴァナルガンド】 そのために私は……
【ヴァナルガンド】 生きているッ!!
想いを新たに、 彼女が杖を振りかざす
【ヴァナルガンド】 喰らいなさいッ!! 『満月の鎮魂歌 -フルムーン・レクイエム-』!!
そのあまりに強大な力に、 敵の大群は一瞬で消え去るのだった
【ヴァナルガンド】 よかった。これで… うぐっ…!
怪我を負ってしまった彼女に 駆け寄るマスター
選択肢:
- だ、大丈夫!? → select_label_04へ
- 今すぐ治療を!! → select_label_05へ
- 死ぬな、ヴァナルガンド! → select_label_06へ
怪我を負ってしまった彼女に 駆け寄るマスター
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【ヴァナルガンド】 …し…心配…してくれるんですか?
select_label_05:
【ヴァナルガンド】 …も…申し訳…ありません
select_label_06:
【ヴァナルガンド】 だ、大丈夫です…
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【ヴァナルガンド】 でも… 私が怪我したせいで… 主を心配させてしまうなんて…
【ヴァナルガンド】 主を守る者として…失格ですね
【ヴァナルガンド】 それでも…
【ヴァナルガンド】 嬉しいです 心配してもらえて…
【ヴァナルガンド】 マスターさんの、 その優しさがあるから 私は戦えるんですね~
【ヴァナルガンド】 そのことにも 気づいちゃいました
【ヴァナルガンド】 それに安心してください
【ヴァナルガンド】 ほら
自分の耳から絆創膏を出す彼女
【ヴァナルガンド】 この絆創膏には、 高い治癒効果があるんですよ 癒しの魔術がかかってますからね
【ヴァナルガンド】 サリエルを取り込まれたことで、 自分が分からなくもなりましたけど、
【ヴァナルガンド】 こんなところでサリエルの 『癒す者』としての能力が 役に立っちゃいました~
【ヴァナルガンド】 …あ
彼女から絆創膏を取り、 傷口に貼ってあげるマスター
【ヴァナルガンド】 あ、ありがとうございます~ なんだか…恥ずかしいですね
【ヴァナルガンド】 マスターさんの優しさを頂いたから… もう大丈夫ですよ~
【ヴァナルガンド】 じゃ、帰りましょうか
ゆっくりと立ち上がり、 マスターの後を歩く彼女
マスターの背中を見つめる瞳は、 本当の自分を見つけた喜びと、 主に対する慈愛で満ちていた
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