360131214 シストルム・獣刻・バステト 獣血『凶猛宿す母性』
【シストルム】 うにゃぁ、掃除当番? なんでボクが… え?この前はサボったから?
【シストルム】 ボクは悪いヤツから 子供たちを守っていたんだ サボっていたわけじゃない
彼女はマスターの指示をよそに 木のベンチに寝転がって 背中を向けている
なにやら手に持ったものを 眺めているようだった
何を見ているの? と、マスターは彼女に歩み寄る
【シストルム】 にゃッ!? きゅ、急に近づくにゃッ!
【シストルム】 こ、これは別にその…
もごもごと言い淀むシストルム ベンチには色とりどりの手紙が 無造作にちらかっていた
【シストルム】 あ、そっちは子供たちと 町の人たちからのお手紙だにゃ
【シストルム】 あれから、ことあるごとに 手紙を貰うんだ
【シストルム】 ほら、これなんて見てよ あの子たちが自分で書いたんだよ
【シストルム】 文字なんて書けなかったのに 町の人たちから習ったんだって
【シストルム】 自分の言葉を文字にして ありがとうが言えるなんて 子供の成長は早いにゃぁ
【シストルム】 ……
【シストルム】 …えーと、その、 なんていうか、まぁ
【シストルム】 …ありがと
【シストルム】 キミはすごいにゃ 子供たちと打ち解けるだけでも ボクには時間がかかったのに
【シストルム】 子供たちだけじゃなく ボクが敵だと思っていた 町の人とも仲良くなってさ
【シストルム】 最終的には、子供たちと町の人が 一緒に暮らせるようになるなんてね… あれは本当にびっくりしたにゃ
珍しく素直に褒めるシストルム そんな彼女に対し、マスターは…
選択肢:
- まぁ当然かな、と胸を張る → select_label_01へ
- シストルムのおかげ、と褒め返す → select_label_02へ
- 洗脳の魔法を使った、と嘘をつく → select_label_03へ
珍しく素直に褒めるシストルム そんな彼女に対し、マスターは…
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【シストルム】 ふふ、少し腹立つけども そういう素直なところだにゃ
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【シストルム】 もー、キミのことを褒めてるのに! でも、そういうところだにゃ
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【シストルム】 にゃにッ!? って、そんな嘘に騙されないにゃ
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【シストルム】 わかっているよ キミの優しさが みんなの心を繋げたんだにゃ
【シストルム】 この手紙はその形 君の優しさで紡がれた あたたかいお手紙なんだにゃ
嬉しそうだね と、マスターが告げる
【シストルム】 …うん 嬉しかったから… ボクも書いてみたんだにゃ
【シストルム】 …キミ宛に
彼女から手紙が差し出される マスターはその手紙を受け取って さっそく、封を切った
『親愛なるキミへ キミの頼みなら、ボクでよければ 力になってあげるからね…』
【シストルム】 って、なな、なんで 本人の目の前で読むのにゃ!? 後でこっそり読むにゃ!
頼りにしてるから頼ってね と、マスターが伝える
【シストルム】 …むー、わかってるにゃ キミを見習って ボクも少しは頼ることにするにゃ
こうして手紙と一緒に 獣血『凶猛宿す母性』 が彼女に紡がれるのだった
【シストルム】 あと、今度一緒に手紙を読もうよ 子供たちと町の人たちの手紙を …どうかな?
【シストルム】 マスター
その問いかけに対してマスターは 笑顔で、もちろん! と、頷いてみせるのだった
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