360141214 プタハ・D. plug・ブエル 魔眼『快美な子守唄』
【プタハ】
よしよし、良い子だ
頑張ったぞ、そなたは
激戦を終えたマスターを プタハは膝枕で看病していた
【プタハ】
まだ毒は残っているが…
こうしていれば楽になるだろう
プタハに体重を預けてほっと 息を吐くマスターだが すぐに顔を引き締める。
プタハだって疲れているはず それに思い至り、マスターは 頭を上げようとするが―
【プタハ】
母を気遣ってくれるのか？
本当に優しい子だな…
【プタハ】
そなたは本当に立派になった
それが嬉しいのだ、マスターよ
本当はプタハにカッコいい姿を 見せたかっただけなんだ…
マスターは朦朧とした 意識の中、ポツリと呟く
【プタハ】
ふふっ…そう想うことが
立派な良い子の証ではないか
【プタハ】
それに対し我は…
どうするべきなのだろうな
【プタハ】
ただマスターを
甘やかすだけではなく…
【プタハ】
時には見守り、時には
無理をするなと叱る…
【プタハ】
それこそが本当の…
『母の姿』…なのかもな
マスターの顔を優しく撫でる プタハの手が、淡く輝く
それは彼女が新スキル 魔眼『快美な子守唄』に 目覚めた瞬間だった
【プタハ】
具合が良くなるまで、
このまま休んでおれ…
十分に休んだら、街の復興の 手伝いをしないとね と、呟くマスター
【プタハ】
そうだな…
そなたならやり遂げられる
母はそう信じているぞ
【プタハ】
…だが、今は全てを忘れ
母にその身を預けるとよい…
そうだ…そなたは良い子だ
それからしばらくの間、 プタハの温もりを感じながら 穏やかな時を過ごすマスター
そして、徐々にマスターの体から 毒が抜けていく
プタハの適切な 治療が功を奏したようだ
【プタハ】
ふふっ…本当に…
頑張ったな、我が子よ
【プタハ】
いつまでもいつまでも…
愛しているぞ、マスター
夕日が沈み行く中――
プタハの微笑みがマスターの 心を明るく照らし続けていた――
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