40015201 アルテミス_黒_ストーリー 主の護衛はどこまでも
【アルテミス】
マスター、
御用があったら、
なんでもお申し付け下さい
【アルテミス】
マスターをお守りするのが、
この私の役目ですから
マスターの隊に新たに加わった姫、 アルテミス
しかし彼女は、 今までのアルテミスとは違う
彼女の黒い衣服は、 あの“黒奏官”の 元にいたことを表していた
【アルテミス】
外出ですか？
マスターに危険が及ばぬよう
お伴致します
女性的で色気のある声だが、 その話し方はどこか事務的と言うか、 機械的な印象を受ける
【アルテミス】
お食事ですか？
まずは私が毒見役を
しましょう
【アルテミス】
トイレですか？
わかりました、
危険が及ばぬようお伴…
そこまではいいよ…！と、 慌てて彼女をトイレから 追い出すマスター
【アルテミス】
どうしてですか？
私はマスターをお守りするため…
真面目な顔で聞いてくる彼女
そこまで徹底しなくていいよ、 大体でいいから！と、 マスターに言われる
【アルテミス】
…！大体…！？
【アルテミス】
…我らキラープリンセスは、
マスターをお守りするために
作られたのです
【アルテミス】
それを“大体”と言われましても…
戸惑っているようだが、 表情はあくまでポーカーフェイス
【アルテミス】
…え？もう寝る…？
【アルテミス】
わかりました、
ではマスターに危険が
及ばぬよう、お伴を…
だから…！ 生真面目で杓子定規な彼女に、 少々困惑気味のマスターだった
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