40057201 与一 努力の形は人それぞれ
さくらとの出会いにより、 不思議な力に目覚めた与一
【与一】 ふむふむ、なるほど…
さくらが自分の世界へ帰った後も、 与一はその力で 学園の秩序を守っていた
【与一】 はぁ~、授業終わりっ!
伸びをする彼女に マスターが声を掛ける
【与一】 あ、マスター!
【与一】 え?みんなでお茶ですか?
【与一】 行きたいけど、 またの機会にお願いします! これからクラブ活動があるので!
疲れた素振りも見せず、 道場に向かう与一
彼女は学園の秩序を守る傍らで 弓道部のエースとして 活躍していた
そんなある日…
【与一】 はぁぁっ!
目覚めた力を使い、 学園で起こった事件を 解決した与一
【与一】 はぁ…はぁ…
【与一】 ふぅ…よかった
【与一】 マスター、これで一件落着ですね
ありがとう マスターがお礼を言う
【与一】 そんな、とんでもありません これは力に目覚めた与一の 役目ですから
【与一】 …あ!
辺りを見回す与一
どうしたの? 尋ねるマスター
【与一】 あぁ、まずい!
【与一】 すみません!では、これで!
え?どこ行くの?
【与一】 は、はい、クラブ活動です
えぇっ!今から?
【与一】 急がないと遅刻しちゃうんで…!
いや、力を使ったばかりで、 疲れてるでしょ?今日は休んだら? 心配そうにマスターが尋ねるも…
【与一】 それはダメです! もうすぐ大会ですし、 部のみんなに迷惑はかけられません
元々、真面目な性格の彼女
新たな力に目覚めて以来、 少々頑張り過ぎているのではないかと マスターは常日頃から心配していた
【与一】 では行ってきます!
道場に向かおうと駆け出した、 その時…
【与一】 あ…あれ…?
フラフラと、よろける与一
だ、大丈夫!? マスターが駆け寄る
【与一】 は、はい…大丈夫です…
体勢を整えようとするが…
【与一】 …あ、あぁ……
倒れそうになった与一の体を、 マスターが受け止めた
【与一】 は、はは…おかしいな…? どうしたんでしょう…
無理して笑顔を作る彼女に、
部活、今日は休もう 僕から言っておくから
と提案するマスター
【与一】 で、でも…
ここで無理したら、 それこそ大会に 出られなくなっちゃうよ
【与一】 うぅ…
【与一】 すみません…
潤んだ悲しい瞳で、 マスターを見つめる 与一だった
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