40071201 シェキナーストーリー 我慢
【シェキナー】
…まったく！
とある街角─ 鬼のような怒りの形相で、 誰かを待っている一人の女
【シェキナー】
…やっと来た
マスター！
これは一体、どういうことですか？
【シェキナー】
今、何時だと思ってるんですか？
約束の時間に…
10分も遅刻してるじゃないですか！
【シェキナー】
今日はマスターと私が
買い出し担当なんですよ！
しっかりしてください！
【シェキナー】
時間がもったいないので、
お説教はこれくらいにしますが…
【シェキナー】
キラープリンセスをまとめる長たる者
時間は厳守！絶対に守って下さい！
わかりましたね！？
「お説教はこれくらい」
そう言ったにも関わらず 買い物の道中、 ずっとお説教されっ放しのマスター
【シェキナー】
この前は訓練の時間に遅れてきたし！
その前は、みんなで食べる
ご飯の時間に遅れてきた！
【シェキナー】
朝はいつも
起床の時間に起きてこないし！
【シェキナー】
私だって休みの日に
怒りたくなんかないんです！
【シェキナー】
まったく甘いんですよ、マスターは！
もっと自分に厳しく…
自分を律しなければダメです！
【シェキナー】
いいですか！？
もし今度遅れたら…
【シェキナー】
…！
【シェキナー】
きゃ〜っ！
かわいぃ〜っ！！
【シェキナー】
見て下さい、マスター！
この宝石…すごく
かわいくないですか〜！？
彼女が釘付けになったのは、 宝石商のショーウィンドウ
中には、キラキラと輝く 宝石が飾られている
【シェキナー】
…え？し、仕方ないでしょ！
過去の記憶がそうさせるんですから！
ふ、不可抗力です！
【シェキナー】
…え？なんですか？
すぐに目の色変えて…自分を
律する事が出来てないんじゃ…？
【シェキナー】
…なんですか、小声でボソボソと！
言いたいことがあるなら、
ハッキリと大きな声で言って下さい！
【シェキナー】
あぁ…
それにしても、この宝石…
いいですよ…
【シェキナー】
でも…ここは…
我慢、我慢！
…くぅっ！
涙目で歯を食いしばり、 宝石商を後にする彼女
己を律するためとはいえ、 そこまで…？ 若干たじろいでしまうマスターだった
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