40151204 サクラ 『烈火・霧消の極』
数日後─
また街を見下ろせる 高台に来ている マスターとユリ
【ユリ】 あれ以来、異族が現れたという 報せはありません でも油断は禁物ですわ
…と、真剣に見張っているユリ
そんな彼女にマスターは 気になっていたことを尋ねてみた
選択肢:
- 人生は思い通りにならないって…? → select_label_01へ
- 君の過去に何があったの…? → select_label_02へ
- どんな想いをしてきたの…? → select_label_03へ
そんな彼女にマスターは 気になっていたことを尋ねてみた
select_label_01:
【ユリ】 待っている間…お答えします
select_label_02:
【ユリ】 また、その話ですか?
select_label_03:
【ユリ】 少し大げさでしたかしら
select_label_end:
【ユリ】 別に大したことではありませんの
【ユリ】 わたくしは孤児院で育ちました つまり天涯孤独の身なのです
【ユリ】 だから… 子供らしい幸せは 経験してこなかった…
【ユリ】 故に…家族という かけがえのない幸せを奪う者は 許せないのです
もう…天涯孤独じゃなくなったね 瞳を伏せる彼女に、マスターが言う
【ユリ】 …え?
一緒にいる隊のみんな… きみの家族だと思っていいんだよ
少なくとも僕は君のこと、 そう思ってる ユリに微笑みかけるマスター
【ユリ】 …!
【ユリ】 …来たばかりの 新参者のわたくしにも… そう言って頂けるのですか…?
【ユリ】 …嬉しい
喜びと共に光り出す彼女の身体
それは新奥義 『烈火・霧消の極』 開眼の瞬間だった
【ユリ】 人には“希望”が必要…
【ユリ】 あなたは… わたくしの希望に なって下さるんですね
嬉しそうに微笑むユリ その笑顔はとても健気で美しい
【ユリ】 ふふ…可笑しいですわね 悲しくても、嬉しくても… 人っておなかが空くんですね
【ユリ】 おいしいものを大切な仲間と… いえ、“家族”と食べる
【ユリ】 それも一つの幸せ… 人生を生き抜く 希望なのかも知れませんわね
【ユリ】 マスターさん、 わたくし、もう我慢できません 今日はなにを食べましょうか?
彼女はまるで、 小さな幸せを 噛み締めているようだった
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