50027201 学園_フライクーゲル サッドなんかじゃない…
放課後、日課の見回りの 最中のことだった
屋上をのぞいてみると… フェンスに寄りかかって遠くを見る フライクーゲルを見つけた
【フライクーゲル】
…………
なんだか様子が変だなと思いつつ マスターは声をかけてみる
【フライクーゲル】
…マスター?
一瞬だけ悲しそうな表情を見せ、 すぐにいつものような 笑顔を作った
【フライクーゲル】
ワッツアップ?
屋上に一人で来るなんて
サッドなことでもあったの?
…明らかにいつもより、声が低い 涙を拭いたような跡もある気がする
【フライクーゲル】
そんなにわたしの顔を見つめちゃって
もしかして探してた~?
【フライクーゲル】
やっぱりわたし達…
惹かれあっちゃってるかもぉ~♪
いつものキレも、ない なにかあったの?は、間違いなく 彼女にかけるべき言葉だった
【フライクーゲル】
…………
【フライクーゲル】
あははは…
なに言ってるのかなマスター
全然なんにもないよぉ~…
途端にフライクーゲルの表情が 暗く沈む
【フライクーゲル】
こんなわたし…
マスターには見せたくなかったなぁ…
聞こえるか、 聞こえないかくらいのボリュームで、 フライクーゲルはつぶやいた…
Next: 50027202