50062214 メギド 潔白なる炎助
【メギド】 おはようございます 今日もお元気そうですわね
廊下を歩いていると、 メギドが元気よく 声をかけてきた
【メギド】 あら…マスター、 ちょっとこちらを 向いてくださいますか?
言われるままメギドの方を向くと、 服装の乱れを丁寧に直される
【メギド】 はい、これでよろしい… うん? どうかしましたか?
照れた表情のマスターが、 ちょっと距離近くない…? と メギドに尋ねる
ここ最近、メギドの方から 距離を縮めてくることが多く、 マスターは戸惑っていた
【メギド】 そ、それは失礼! はしたない行為でしたわね!
【メギド】 …実は最近、あなたのことを 同性の友達だという 感覚が強くなってまして
それって、男として見られてない ってこと? と、肩を落とすマスター
【メギド】 あら、友達だと… 異性だと意識していないって あなたが言ったんですよ?
そう言って微笑むメギドを見て マスターも笑みを浮かべる
【メギド】 すごく不思議です… あんなに嫌悪していた男の人と こうして何気ない話をしている…
【メギド】 昔の私なら考えられません
マスターに心を開くようになった それがメギドの心に 『潔白なる炎助』を授けた
【メギド】 ふふふっ… これからも変わらず親交を 深め合ってまいりましょう
【メギド】 どうかよろしく お願いいたします、 マスター…
二人は再び歩き出し、 いつもの学校生活へ戻っていく
マスターとの間に築いた絆 それがどんな風に 変化していくことになるのか―
想像もつかない未来に、 静かに想いを馳せながら…
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