Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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50121303 霜月美佳ストーリー 『ネバーマインド』

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【霜月美佳】 私にとって、シビュラは絶対だった… でも、この世界にはそれがない…

【霜月美佳】 すごいストレスなんだから… 自分で善悪を判断する? そんなの…わかるわけないじゃない…

【霜月美佳】 なにが正しくてなにが間違っているか シビュラはすべて示してくれる 私にとってそれが当たり前なの…

【霜月美佳】 シビュラがないこの世界で 一体なにを信じて生きればいいの? 全部自分で決めろっていうの?

【霜月美佳】 そんなのできるはずがない… もうどうしていいかわからない…

涙を流す美佳の手を マスターはおもむろに掴むと 強く引いて歩き出した

【霜月美佳】 痛い…! ちょっとなにするのよ!

声を張り上げて抗議する美佳に構わず マスターはその手を引いて 歩き続けた

【霜月美佳】 なんなのよ…一体… どういうつもりなのよ…!

【霜月美佳】 なにも自分で決められない… どうしていいかもわからないなら…

【霜月美佳】 俺がお前を… 引っ張ってやるとでも言いたいわけ?

選択肢:

俺がお前を… 引っ張ってやるとでも言いたいわけ?

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【霜月美佳】 失敗したらどうするのよ!

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【霜月美佳】 そんなの…言われなくてもわかる!

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【霜月美佳】 アンタに…シビュラの代わりなんて!

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【霜月美佳】 偉そうに…なに言ってるのよ…

ふと、静寂が訪れ マスターの手にかかっていた抵抗が わずかに緩んだ

マスターは思わず立ち止まり、 振り返ると美佳は ジッと前を見すえていた

【霜月美佳】 こんなところで、死にたくない… 絶対に…元居た世界に…戻る…

美佳の目に強い光が宿る ドミネーターがそれに反応するように 蛍光色に光りだした

それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった

【霜月美佳】 『ネバーマインド』

そう呟くと美佳は引かれた手を 強く握り返していた

諦めなければ…きっと大丈夫 マスターが手をもう一度握ると 美佳はその手を振り払った

【霜月美佳】 新しい力を手に入れて… 諦めずにがんばれって言うの?

そんなわけじゃ…と たじろぐマスターに美佳は叫んだ

【霜月美佳】 あなたが私を救ってくれるの? じゃあ…今すぐ助けてよ…

ぷつりと緊張の糸が切れた美佳は マスターの胸にしがみつき 声を上げて泣き始めた

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