50173203 アスカロン 『魔砲黒ぴよ』
次の日
図書館を訪れるマスター
一人で俯き、 座り込んでいる グリモワールを見つけた
【グリモワール】 ………
なにしているの?と尋ねると…
【グリモワール】 もう…諦めたよ…
【グリモワール】 探しても探しても… どこにも載ってないし…
【グリモワール】 結局、記憶も…戻ってこないし…
顔を伏せたまま、彼女が言葉を紡ぐ
【グリモワール】 でも…
【グリモワール】 一つだけ 覚えていることがあるの それは…
【グリモワール】 ワタシは… 魔法とか…魔術とか… ワクワクする世界が好きだった
【グリモワール】 自分にも… そんなチカラがあればと ずっと思ってた
【グリモワール】 そんな自分に… ずっとなりたかった!!
【グリモワール】 それだけは…覚えてる!!
次の瞬間、彼女の身体を光が包み、 ぶわっとスカートがまくれ上がった
【グリモワール】 ここは…それができる世界 このチカラは… ワタシだけのオリジナル!
【グリモワール】 奥義『魔砲黒ぴよ』!!
それはまさしく 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【グリモワール】 もう…悩むのはやめた!
【グリモワール】 ワタシはこの世界で… そう、キミの元で… “なりたい自分”になる!!
それは今まで見たことがないほど、 晴れやかな笑顔だった
【グリモワール】 い、言っとくけど…別に キミの言葉で吹っ切れたとか そんなんじゃないから!
【グリモワール】 ワタシは… 自分で乗り越えたんだからね!
選択肢:
- そういう事にしといてあげるよ → select_label_01へ
- ハハ、だよね? → select_label_02へ
- フフ、負けず嫌いだなぁ… → select_label_03へ
ワタシは… 自分で乗り越えたんだからね!
select_label_01:
【グリモワール】 …!なぁに…?その言い方…ふぅ~ん
select_label_02:
【グリモワール】 …!なぁに…?バカにしてる…?
select_label_03:
【グリモワール】 …!なぁに…?疑ってるの…?
select_label_end:
【グリモワール】 …でぇ!?
【グリモワール】 その態度は、 ワタシを嘘つき呼ばわり してるわけぇ!?
僕の知ってる勝気で 生意気なグリモワールだ そう思い、ニヤリと微笑むマスター
安心して、 図書館を後にしようとした その時…
【グリモワール】 あ…あのさ…! その……
【グリモワール】 ……ありがと
赤くなった顔を本で隠し、 小さな声で告げた彼女
その姿はとてもいじらしく、 可憐だった
【グリモワール】 だからなに!? 用は済んだんだから… 早く行って!!
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