50202204 5月学園パラシュ 『弾むピュアホープ』
早朝の校門前――
今、マスターの目の前には 得意満面のタスラムが 堂々と立ちはだかっている…
【タスラム】 どうだマスター… あたしの違いに気づいた? 気づいたよな!!
【タスラム】 だよな、気づいちゃうよな! よし、聞いてやる 言ってみろ!
まったくピンと来ないマスターは 首を傾げるしかない…
【タスラム】 なんで気づかないんだよーーー!!
【タスラム】 伸びてるだろ、身長が!! ほら、こんなに!!
あからさまに拗ねるタスラムに 謝りながら尋ねてみるが その数字はほんの僅かだ…
選択肢:
- 確かに…伸びて、るね? → select_label_01へ
- 朝と夕方で身長って実は… → select_label_02へ
- 誤差の範囲じゃない? → select_label_03へ
あからさまに拗ねるタスラムに 謝りながら尋ねてみるが その数字はほんの僅かだ…
select_label_01:
【タスラム】 なんだよその微妙な顔ー!!
select_label_02:
【タスラム】 え、そうなの!?
select_label_03:
【タスラム】 そこまでいうならお前が計れ!
select_label_end:
【タスラム】 …………
【タスラム】 そうだよ! 本当は微妙だって気づいてたよ!
【タスラム】 でもうれしかったんだよーー!
がっくりと肩を落とすタスラム
【タスラム】 …やっぱりこのまま 身長伸びないんじゃないか…?
【タスラム】 確かに育ち盛りだけど… 大人になっても小さい人はいるし…
【タスラム】 あたしはそっち側の 人間なんじゃないか? もう成長止まってるんじゃ…
タスラムは、めずらしく 後ろ向きなことばかりつぶやく
そしてだんだんと力なく… タスラムの声が小さくなっていく…
【タスラム】 もう…
【タスラム】 もう、牛乳なんか… 信じない!!
そう言ってタスラムは バッグから水筒を取り出すと 地面に叩きつけようとした…!
【タスラム】 マスター…!?
マスターは タスラムの手から 水筒を取り上げていた
マスターは本当に信じていた タスラムの身長が伸びることを
【タスラム】 これくらいで諦めるなんて… あたしらしく…ない?
マスターはうなずく 力強い瞳で、タスラムを見つめながら
うつむくタスラムは 小声でなにかを つぶやいたかと思うと…
【タスラム】 えい…っ!
マスターの手から水筒を 奪い返すと、勢いよく…!
【タスラム】 んぐ… んぐ、んぐ…
【タスラム】 んぐぐぐ…っ!
【タスラム】 ぷはぁぁぁーーーー!!
【タスラム】 やっぱり今日も… 牛乳がうまい!!
【タスラム】 『弾むピュアホープ』 あたしの可能性を爆発させて マスターの期待に応えてやる!!
それはまさしく 彼女が新たなスキルに 目覚めた瞬間だった
【タスラム】 よし、購買の牛乳買い占めるぞ!!
朝から校門の前で騒がしい二人 恥ずかしさはありつつマスターは タスラムが元気になってほっとする
そんな二人を遠巻きにしていた 生徒たちの中に、生徒会長の ブラフマーストラの姿が見えた
会釈したあと 思わずその背を 目で追ってしまうマスター
【タスラム】 …っ!!!
次の瞬間、おしりに激痛が!!
【タスラム】 マスター…
振り向くと… 元気になっていたはずのタスラムが…
胸を押さえて… 涙目になっている…?
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