50301201 ルーシャ キラキラした想い
【ルーシャ】 んー! やっぱりキラキラしてキレイ あっ、いいのできそうな気がする!
姫達の持つ武器を愛おしそうに 眺めていたルーシャは何かを閃き ごそごそと作業を始める
ある日、ボロボロの状態で マスターの隊に拾われた彼女は 自身を鍛冶師だと名乗った
その華奢な体から 鍛冶師であるという話は 冗談かと思っていたのだが…
【ルーシャ】 できたっ!
ルーシャは武器を作り出して見せた しかも、いわゆる鍛冶師のそれとは 違う方法で…驚くほど早く
素材とルーシャの中にあるイメージ それだけで武器が作り出せるという 彼女の持つ特殊な能力だ
【ルーシャ】 うーん、やっぱりなんか違う
そんなルーシャの能力だが 姫達の持つ武器に匹敵するものが 作り出せないのだという
【ルーシャ】 みんなの武器はボクの武器と 違うんだなー…素材?構造? むむー問題ないはずなんだけど
【ルーシャ】 こっちの世界に来てまだ少しだし イメージできてない部分はあるかも もっといっぱい作ってみよっと!
そう、ルーシャは 違う世界から来たとのことで そのせいか、勝手が違うらしい
【ルーシャ】 みんなが持ってるみたいな キラキラに輝く武器 ボクも作りたい!
そうマスターに話しかけるルーシャの 瞳はそれこそキラキラと輝き 彼女の武器作りへの情熱を感じさせる
【ルーシャ】 あれ、そういえばキミは?
【ルーシャ】 みんな武器持ってるのに なんでキミだけ持ってないの?
【ルーシャ】 そうだ、ボクが作ってあげる! キミなら大事にしてくれそうだし!
マスターは考える 自ら刃を交えるわけでもない 自分の武器とは…
【ルーシャ】 イメージ湧いてきた! ね、絶対いいの作るから!
ルーシャの純粋な笑顔の前に マスターは考えるのをやめた
【ルーシャ】 よーし、それじゃ 素材探しに行こう!
武器を作るのがルーシャの喜びならば それに付き合ってあげたい マスターもまた純粋にそう思った
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