Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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50301202 ルーシャ 『アストラルテトラ』

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マスターのための武器を作る そう言ったルーシャに付き合い 素材探しにきたマスター

503011.png 【ルーシャ】 できた! …けど、なんかこれじゃない

ルーシャは素材を見つけては作り 納得がいかないと次の試作に移る という行動を繰り返し続けていた

503011.png 【ルーシャ】 こっちの素材ならどうかな? あ、でもこれじゃあ足りないや ねぇ、これもっと欲しいなー

これが欲しいと差し出された素材… だが、それよりもある部分の異常に マスターの目は奪われた

503011.png 【ルーシャ】 どうしたのー? いいイメージ湧いてるから 早く早くっ!

素材を持つルーシャの小さな手は いつの間にか傷だらけになっており 一部は炭のように黒く変色していた

503011.png 【ルーシャ】 …ああ、これ? 武器いっぱい作ったからね あ、まだ作れるから大丈夫だよー!

選択肢:

…ああ、これ? 武器いっぱい作ったからね あ、まだ作れるから大丈夫だよー!

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503011.png 【ルーシャ】 あははっ、痛くても武器は作れるよ

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503011.png 【ルーシャ】 別に怪我くらいどうってことないよ

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503011.png 【ルーシャ】 …失敗はしないよっ!

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503011.png 【ルーシャ】 そっか、キミは知らないんだっけ 武器いっぱい作ると 怪我も増えるんだよね

想像と素材で武器が作れる そんな無茶苦茶な能力に 代償がない訳がない

ルーシャの異変に 気付いてあげられなかった… マスターは心の中で自分を責めた

503011.png 【ルーシャ】 手のこと、気にしてる? ボロボロの真っ黒になったことも あるからこれくらい平気だよ

それを平気とは言わない マスターは声を荒げ 武器を作ることをやめるよう告げた

503011.png 【ルーシャ】 …ボクに武器を作るなって? ボクのやりたいこと…邪魔するの?

武器作りを自身のすべてだとする ルーシャから抗議を受けるマスター 無感情な声に背筋がぞわりとする

しかし、マスターは ルーシャのことを想い やめるよう言っているのだと説く

503011.png 【ルーシャ】 えっ、ボクのことを? ボクは武器を作るのが一番で… でも…うーん、そっかぁ

ルーシャは難しい顔をしていたが やがて、渋々といったように マスターに従うと言った

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数日後のこと マスターはまたルーシャとともに 武器の素材探しに来ていた

ルーシャの懇願により 武器を作る時はマスターの監視を 条件に許可することとなっていた

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503011.png 【ルーシャ】 それじゃ作るから! ほら、見ててっ!

503011.png 【ルーシャ】 うーん…だめ だめだめだめ! こんなのじゃない!

自由に武器が作れないことが 枷となっているのか、普段より イメージを形にできないようだった

503011.png 【ルーシャ】 もやもやするー! ねえ、なんでボクの好きに できないの?

武器作りを制限する はたしてそれは正解だったのか マスターの胸の内に疑問が生まれる

そんなマスターの悩みを感じ取ってか ルーシャはわなわなと震えだし …爆発した

503011.png 【ルーシャ】 わかんない! キミはなんなんだ! ボクは武器が作りたいだけなのに!

そう叫ぶとルーシャは走り出す その突然の行動にマスターは驚き 追いかける間もなく見失ってしまった

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503011.png 【ルーシャ】 …………

ルーシャがいなくなり 最初は焦っていたマスターだが 見つけるのは簡単だった

どこかの童話のように 落ちているものを辿って行った先に ルーシャがいるとわかったからだ

ただ、落ちているものが 武器であるという物騒な部分が 大きく違うのだが

選択肢:

ただ、落ちているものが 武器であるという物騒な部分が 大きく違うのだが

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503011.png 【ルーシャ】 …ううん、まだ足りない

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503011.png 【ルーシャ】 まだこれから、いっぱい作るんだよ

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503011.png 【ルーシャ】 全部、拾ってきたの!?

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503011.png 【ルーシャ】 約束、破っちゃった …でも、いっぱい作れば このもやもやもなくなるかもって

503011.png 【ルーシャ】 そう思ってたのに、だめだった キミの顔が浮かぶと もやもやが強くなるんだよ

503011.png 【ルーシャ】 だから…あれ、見てた

ルーシャの指さす先には…夕日

キラキラと光る夕日を見つめる ルーシャの瞳は、姫達の武器を 見ている時のそれに似ていた

503011.png 【ルーシャ】 ボクはキレイなものが好き キラキラ光る、キレイなものがね 武器は、そのキレイな光を宿すんだ

503011.png 【ルーシャ】 初めて見た武器の輝き ボクはそれが忘れられない

503011.png 【ルーシャ】 驚くほど輝いて見えたんだよ …あの夕日みたいに

武器との出会いを語るルーシャは 無邪気という言葉そのものだった だが、急に顔を曇らせる

503011.png 【ルーシャ】 ボクの武器はあの夕日の輝きに 遠くおよばない…すっごい キラキラしてる武器が作りたいのに…

いつか作れるよ 根拠はないけれど 確信を持ってマスターは言う

503011.png 【ルーシャ】 …笑わないの?

驚きの表情を浮かべ 恐る恐るマスターの顔を見るルーシャ

いつか、あの 夕日のように輝く武器を ルーシャに作ってもらいたい

その為にも自分を大事にしてほしい マスターはルーシャを想うが故に 無茶な武器作りを止めたかったのだ

503011.png 【ルーシャ】 そっか… キミはボクのことを…

武器を作ればルーシャが傷ついていく それでも、武器作りを 彼女から取り上げたくない

だが、素敵な武器を作り出せる 手が傷つくのは看過できない 思考はその繰り返しだった

マスターの中に生まれた矛盾 その戸惑いだけがルーシャに 伝わってしまっていた

503011.png 【ルーシャ】 キミも、もやもやしてたんだね ボクのために…

503011.png 【ルーシャ】 …余計なこと考えるのは終わり! やっぱりキミのために 武器を作りたいなっ!

503011.png 【ルーシャ】 もちろん、この世界で一番の キラキラした武器を!

ルーシャはそう宣言すると 武器を作り出す

作り出された武器は 今まで見た中で 最高の輝きを放っていた

それはまさしく新スキル 『アストラルテトラ』 による能力の向上

503011.png 【ルーシャ】 うん、なかなか! でも…もっとうまくできる イメージがどんどん湧いてくる!

ルーシャは武器を構える …これで攻撃されたら ひとたまりもないだろう

ルーシャは夕日を見つめる

503011.png 【ルーシャ】 ボクはキミの為にあの夕日みたいな キラキラした武器を作るからね! …約束だよ、マスター!

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