Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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50341214 メラ 禁欲の魔女の教え

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【メラ】 お姉ちゃんって、呼んでよ

メラについての話は尽きない

思い立ったら即発進、が信条のメラ

【メラ】 妹になっちゃうの! お姉ちゃんなのに!

彼女の発言や行動がいきなりすぎて ついていけないことは多々ある 例にもれずこの発言もそうだ

【メラ】 キル姫の皆から 妹みたいに扱われちゃうのっ

新参者であるがゆえか 面倒見の良いメンバーが多いゆえか 彼女はよく可愛がられてしまうという

【メラ】 い、イヤなわけじゃないんだけど… ちょっとむずがゆくて…

原因はメラの溌溂とした態度や 幼さの残る口調によるものじゃないか とマスターは思うが…

そこは即、口にしないことにする

【メラ】 そこですごいすごいメラちゃんは 考えたのです

ピッと胸を張るメラ

【メラ】 弟分が欲しいなって!

それで『お姉ちゃん』… ちなみに実の弟の“ニクス”には 何と呼ばれていたのか尋ねるマスター

【メラ】 …あ、えーと 『メラ』って呼ばれてた

じゃあそのままでいいじゃないかと マスターは笑う

【メラ】 とりあえず そんなことはどうでもいいの!!! お姉ちゃん扱いしてほしいの!!!

足をパタパタと踏み鳴らし 駄々をこねるメラ

そういうとこだぞきっと…と考えつつ マスターは渋々 メラとの姉弟ごっこに付き合う

【メラ】 ほらっ、ほらっ 『お姉ちゃん』って!

『お姉ちゃん』 マスターは少し恥ずかしくなりながら 呼ぶ

【メラ】 ふふふふっ♪ よしよしっ♪

満悦のメラ

【メラ】 …あたしの即行動に マスターは即対応してくれる

【メラ】 同じ時を、同じ速度で歩んでくれる

【メラ】 時を跳躍し続けてきたあたしにとって それはとても嬉しいことなんだ

メラは満足げに マスターへ微笑みかける

その眩しい笑顔に メラとの時が止まったような そんな気さえした

それは彼女の新スキル 『禁欲の魔女の教え』 誕生の瞬間でもあった

【メラ】 もう、やみくもに未来を覗いたり 過去に落ち込んだりしないよ

【メラ】 今のあなたがいるから

楽しい時間は尽きない

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