50351213 カヤ 聖騎・秘法の式
【カヤ】 ふう…これで終わりかな? キミ、大丈夫? 怪我はない?
カヤのおかげでね、とマスター そして、カヤこそ怪我はない? と続ける
【カヤ】 …まったく…こんな変わり者のことを 心配するなんて… キミも変わり者だね
仲間のことを心配するのが そんなに変なことかな? 不思議そうに首を傾げるマスター
【カヤ】 …仲間…か…
目を閉じ、考え込むカヤ 元の世界を思い出しているのだろう そう、マスターには感じられた
【カヤ】 …私は、キミが思っているよりも 気まぐれで、変わり者だと思うよ それでも“仲間”と思ってくれるの?
そう思ってるから、ここに来た そう力強く答えるマスター
【カヤ】 …ふふっ キミ、思ったよりも温度高いんだね 面白いなあ
【カヤ】 私は一人で歴史に向き合う それが性に合ってる そう思っていたんだけど…
【カヤ】 …うん そこまで言われて応えないなんて そんなつまんないこと、できないね
【カヤ】 改めて、これからよろしく …マスター!
そう言ったカヤの顔は晴れやかで、 どこか吹っ切れたようにも見えた
【カヤ】 じゃあ…早速だけどお姉さんに つき合ってもらおうかな?
【カヤ】 この辺りの遺跡を、時間の許す限り 回ってみたいんだけど 案内、お願いしていい?
【カヤ】 もちろん、キミのことは 私が守るから…ね?
もちろん、と返すマスター こんなに頼もしい姫がいるのだ 危険など感じるわけもないだろう
【カヤ】 うん、じゃあ行こうか 道案内、よろしくね
初めて、カヤの素の顔を見れたような 気がして、思わずマスターの顔も ほころんでしまうのであった
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