Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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510014211 マサムネ 武器が変われば

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forest.png

ここは、とある森の中――

5100141.png 【マサムネ】 はぁっ!

懐から銃を抜くマサムネ

5100141.png 【マサムネ】 そこだ!

あちらこちらに向けて、 連続で発砲していく

5100141.png 【マサムネ】 ……ふぅ

静寂が戻った森の中――

木々に吊るされた空き缶には、 見事な風穴が開けられていた

5100141.png 【マサムネ】 こんなところか

すると、 拍手しながら現れるマスター

5100141.png 【マサムネ】 ……主君

すごいね 武器が変わったのに、 もうそこまで上達しているなんて

君の飽くなき努力は 本当に素晴らしいよ …と彼女を称えるマスター

5100141.png 【マサムネ】 もったいなき御言葉

銃の扱いにも慣れてきたようだし、 もう心配はいらないね と、マスターは微笑む

だが――

5100141.png 【マサムネ】 そのようなことは…… ございませぬ

5100141.png 【マサムネ】 拙者は……

小さく呟き、彼女は 浮かない顔で走り去ってしまった

次の日――

5100141.png 【マサムネ】 ……

森で一人佇むマサムネ

5100141.png 【マサムネ】 ……

剣から新たに持ち変えた武器 『ドミネーター』 をじっと見つめている

5100141.png 【マサムネ】 拙者は……

――と、 森の静寂を引き裂く 鈍く大きな音が

5100141.png 【マサムネ】 !?

5100141.png 【マサムネ】 今のは……

5100141.png 【マサムネ】 銃声……!

その方角を見るマサムネ

現れたのは――

5100141.png 【マサムネ】 ……あ

手に一丁の拳銃を持った マスターだった

5100141.png 【マサムネ】 な、なにをなさっておられる……?

いや~、やっぱり君は凄いよ と、笑うマスター

君が枝に吊るした特訓用の空き缶、 僕なんて一発も当てられなかった マスターは、明るく言い放つ

5100141.png 【マサムネ】 ……左様ですか

なのに君は、ほんの数日で、 その技術を身に着けてしまった

凄いとしか言いようがないね と、マサムネに笑顔で言う

5100141.png 【マサムネ】 ……そうでしょうか

5100141.png 【マサムネ】 主君の仰る通り、 着るものが変わり、 武器が変われば……

5100141.png 【マサムネ】 拙者自身も変わる… 変われると思っていた……

5100141.png 【マサムネ】 だけど現実は…… そうではなかった

険しい表情で マスターを見つめるマサムネ

5100141.png 【マサムネ】 ……

その瞳の奥深くには、 暗い影が落ちていた――

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