510023213 レーヴァテイン・擬彩 華葬『止めぬ情熱』
あれから数日後――
【レーヴァテイン】 なぁに…? 天気もいいし、 どこかに出かけないか…って?
【レーヴァテイン】 ………
【レーヴァテイン】 …いいよ、行こっか
【レーヴァテイン】 めんどくさいけど
これまでと違い、彼女は 隊の姫たちと家族のような 関係を築こうと心掛けている
変わったね? そんな彼女に声を掛けるマスター
【レーヴァテイン】 この前の一件以来、 見えてきたことがあるの
【レーヴァテイン】 この隊には色んな子がいる
【レーヴァテイン】 みんな得意なことや、 苦手なことはバラバラ
【レーヴァテイン】 ケンカすることもあるけど お互いが足りない部分を 補い合って…
【レーヴァテイン】 お互いを認め合って 家族みんなで 一つになろうとしてる
【レーヴァテイン】 不出来だからと切り捨てるのは、 本当に正しいことなのかな…?
遠くを眺め、彼女が呟く
【レーヴァテイン】 今はまだわからないけど… いつかきっと、 答えを見つけてみせるわ
【レーヴァテイン】 でもね、これだけは わかった気がするの
【レーヴァテイン】 もし、家族が正しくない方向に 進んでいるとしたなら、
【レーヴァテイン】 私は切り捨てるんじゃなくて 止めたい…
【レーヴァテイン】 だからね、もしマスターが、 そんな間違えた道に 進もうとしたら…
【レーヴァテイン】 私が止めるわ
真剣な眼差しで見つめてくる彼女に、 そんなに肩肘張ったら疲れちゃうよ?
それでなくても、元々は 面倒臭がり屋だったのに と、笑うマスター
【レーヴァテイン】 ………
【レーヴァテイン】 ふふ…それもそうね
マスターの穏やかな笑顔を見て、 気が抜け、微笑む彼女
【レーヴァテイン】 でも、この人となら… 本当に出来るかも知れない
【レーヴァテイン】 世界を正しい方向に… 導けるのかも知れない
そう思い、微笑む彼女
【レーヴァテイン】 とにかく今は、 温かい安心感をくれる この家族を守ろう…
【レーヴァテイン】 私の命に代えても 世界は…終わらせない
そう決意し、 マスターを見つめる レーヴァテイン
その目は、 とても優しく 温かかった
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