510363211 ラグナロク 陰りある宣言
【ラグナロク】 みんな、ご飯できたわよ
彼女の名はラグナロク
マスターの隊の姫だ
【ラグナロク】 料理当番のみんなと 一緒に作ったの
【ラグナロク】 どう、マスター? おいしい?
とっても美味しいよ、 と答えるマスター
【ラグナロク】 本当に!? よかったわね、みんな
一緒に作った姫達と 喜びを分かち合う
【ラグナロク】 これも、 チームワークのおかげかな
彼女は以前に比べ、 仲間との絆が強くなったことに 大きな喜びを感じていた
これまでは姫達から、 どこか一歩引いた印象だった彼女
しかし最近では料理も一緒に作るし、 掃除も一緒にするし、 それに、お風呂も一緒に入るし…
とにかく姫達との距離は、 ぐっと近くなっていた
そして…
【ラグナロク】 ねぇ、マスター
【ラグナロク】 おかわりする? まだまだ、たくさんあるから 遠慮せずに言ってね
マスターとの距離もまた、 以前に比べて 近くなっていたのだった
そんな彼女の変化を 嬉しく思うマスター
最近、みんなといい感じだね、 と声を掛けたマスターに、 ラグナロクは少し照れて答える
【ラグナロク】 そ、そうかしら…?
【ラグナロク】 でも、それは 仲間の大切さに 気付かせてくれたマスター
【ラグナロク】 あなたのおかげよ
【ラグナロク】 本当に…感謝している
【ラグナロク】 この想いを胸に、これからも… あなたを支えていく そして…
【ラグナロク】 仲間も守ってみせる
【ラグナロク】 あなたの役に立ちたいから
そう言って、 決意の眼差しを見せるのだった
次の日――
【ラグナロク】 さあ、行きましょうっ! 私達には、 この御旗がついているわっ!
出撃するマスターの隊
【ラグナロク】 みんな!こっちよ! 敵を挟み撃ちにするの!!
ラグナロクはみんなと連携し、戦う
【ラグナロク】 …!
その中で、ピンチに陥る一人の姫
【ラグナロク】 はあああぁっ!!
【ラグナロク】 くらいなさいっ!!
瞬時に駆け付け、敵を撃破し、 姫を救う彼女
だ、大丈夫…!? かすり傷を負った彼女を 心配するマスター
【ラグナロク】 これくらい、なんてことないわ
【ラグナロク】 言ったでしょ? 仲間は……
【ラグナロク】 私が支えるって
そう宣言する彼女
その張り切る姿とは裏腹に、 若干の不安を募らせるマスターだった
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