510383211 アルマス・擬彩 剣に根ざす使命
マスターの隊に新たな姫が入る
【アルマス】 この世は方舟
【アルマス】 神々が描いたその方舟は、 今、陽光によって 消え果てようとしてる…
【アルマス】 でも、絶・心配無用
【アルマス】 そのために、 この私が顕現したんだから
そう言って、 戦場に駆けて行く彼女
名はアルマス・擬彩(インテグラル)
【アルマス】 はぁっ!!
次々に敵を打ち倒してゆく 戦闘の実力は相当に高い
そんな彼女の前に、 敵は瞬く間に 全滅するのだった
【アルマス】 剪定、完了
【アルマス】 すべては新たな世界のために
実力は高いが、 どこかクールな印象が強い彼女
戦闘が無い時は、 仲間にも興味を示さず、 単独で動くことが多い
そんな彼女に マスターは声を掛ける
【アルマス】 え?みんなでお出掛け…?
【アルマス】 私は行かないわ
【アルマス】 誰かと仲良くすることに、 あまり意味を見出せないから…
【アルマス】 ………
マスターからすれば、 彼女にはそもそも『仲間』という 意識自体が薄く、
姫たちを『一緒の目的を持った存在』 …くらいにしか思っていないようにも 見える
【アルマス】 それに私は… 新たな世界を創る 『目』でないといけないから
どういうこと? と尋ねるマスターに、
【アルマス】 私は世界の均衡を保つ存在… そう、異族の影響を受けている
【アルマス】 だから私の目は、 剪定者のそれでなきゃいけない
敵だけではなく、 仲間にも厳しい目を向ける彼女
隊の姫たちとの間に 軋轢が生まれないか… マスターは心配していた
それから暫くして……
【アルマス】 ……これは
メモ書きを見ているアルマス
それは、 他の姫たちからの 呼び出しであった
【アルマス】 ……なるほど 私に文句でもあるってわけね
【アルマス】 いいわ、これも世界のため そして、私の正義のため…
【アルマス】 どちらが不要な花か 決めるのに、いい機会だわ
警戒しつつ、 呼び出された先に向かう彼女
そこには…
【アルマス】 !!
ねぇ、アルマス! ケーキ食べに行こう! 思いもかけぬ姫たちからのお誘い
【アルマス】 …………え?
入隊祝い、まだだったもんね? いいよね、マスター? と矢継ぎ早に言葉が飛び交う
やれやれ…と、 財布の中身を確かめるマスター
行こう!アルマス! マスターと姫たちに迫られる
【アルマス】 ………
無抵抗なまま手を引かれ、 町へと連れて行かれるのだった
【アルマス】 なんなの、これは…… 絶・意味不明…
仲間に興味を持たず 一人でやってきた彼女には、
この状況は、不思議以外の なにものでもなかった
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