510383214 アルマス・擬彩 華葬『絶えなき絆』
あれから数日後――
アルマスとマスターは、 またあの日の花畑にいた
今日は２人だけじゃない 隊の姫たちも一緒だ
どうして、みんなをここに呼んだの？ と尋ねるマスター
【アルマス】
ここは…
私のお気に入りの場所
【アルマス】
私の一番好きな
ツキクサの花が咲く場所
【アルマス】
それに…マスターと
初めて出会ったのもここだった
【アルマス】
今まで、こんな気持ちに
なったことはなかったけど…
【アルマス】
私の好きな場所を、
マスターやみんなに
教えたくなったの
【アルマス】
なんでかな
マスターは返す それもまた絆なんだと思う と
【アルマス】
絆…か
マスターのおかげで、 仲間との繋がりを手に入れたアルマス
だが、それはアルマスにとっては 諸刃の剣だと言える
【アルマス】
もし、マスターや仲間たちが
剪定の対象になったのなら、
そのときは斬らないといけない
【アルマス】
今は、まだそうすることが
できないかもしれないけど…
【アルマス】
いつか、必ず覚悟を決める
…それが今の私の正義だから
そう思う反面、マスターが 剪定する以外で世界を救う方法を 見つけてほしいと願う
マスターや仲間を剪定したくない その想いこそが絆なのだろうと 感じるアルマス
そして、ふと思ったことが 口に出る
【アルマス】
でも、思うんだ
【アルマス】
今まで理想の世界を創るため、
世界を救うため、
色々なものを奪ってきた…
【アルマス】
そんな私がもし、
奪われる側になったら…
マスターを見つめるアルマス
【アルマス】
そう…もし誰かに
アナタを奪われたとしたら…
【アルマス】
そのとき、
私はどうするのかしらね？
彼女は心の中で、 そうならぬよう願うのだった
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