510521213 高原の魔女 アズサ 300年の人生観
祭りが終わってから しばらく後…
マスターはアズサと共に 本格的に屋台を開く 構想を考えていた
【アズサ】 ふふ~ん、マスターさんがここまで やる気になってくれて嬉しいよ
【アズサ】 でも、どうして急に? 祭りが楽しかったのは わかるけど…
【アズサ】 マスターさんなりに、 何か考えがあるの?
アズサの疑問に対し、 マスターは自分の気持ちを 語ってみせる
【アズサ】 へぇ…隊の拠点になる お店を作る…
【アズサ】 そこが姫達みんなの 帰るお家になるように、か
【アズサ】 いいね!それって、 姫達みんなが家族で いられるようにだよね?
【アズサ】 とっても素敵なことだと思う! 私、マスターさんの夢を応援するよ!
今はおぼろげな夢だが、 実現できればこれ程素晴らしい ことはないだろう
姫達みんなと 家族でいられる場所…
そんな光景を思い浮かべながら、 マスターはアズサと笑い合う
【アズサ】 そう言えばマスターさん、 さっきからいい匂いが するんだけど…
アズサが指さした方向には 先ほどマスターが作っていた 料理があった
【アズサ】 えっ?新作料理?
【アズサ】 私の世界と、 こっちの世界の料理を 組み合わせたんだ!
【アズサ】 それ、とっても 面白そうだね!
【アズサ】 ふふーん、私が試食 第一号か…照れちゃうね
さっそく料理を 口にするアズサ
マスターはその様子を 固唾を呑んで見守る
【アズサ】 …………
【アズサ】 お……美味しい!
【アズサ】 何これ! とっても美味しいよ マスターさん!
しかしマスターは まだ物足りないと言う
【アズサ】 ええーそうかな? 私は十分だと思うけど
アズサに対し、マスターは もうひとつの夢を語る
それはこの料理を改良し、 何年も何百年も残すこと
【アズサ】 お互いの世界でこれを広める… ふたつの世界を繋ぐ料理…
【アズサ】 スローライフの結晶、かぁ…!
【アズサ】 世界を平和にして、一つに繋ぐ! いいよそれ!最高だよ!
更なる夢の飛躍を願い、 料理を口にする二人
【アズサ】 小さな一歩からこつこつと… ゆっくりだけど、いつか 大きな何かを作りたいね
【アズサ】 うんっ!私も頑張るよ! この料理で伝説に残る スローライフを実現しよう!
夢を誓い合う二人は、 手を繋ぎしっかりと頷く
その手から光が溢れ、 『300年の人生観』 という新たな力として宿る
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