520001214 イージス・冥令・ヘル 幽冥『常闇の盾』
【イージス】 街周辺の魔獣はあらかた倒した これでしばらくあの輸送ルートも 安全だとよいのだが…
街へ戻ってきてイージスも 元の口調に戻ってると 微笑ましく思うマスター
【イージス】 笑わないの! ほら、あの店に行くわよ!
【イージス】 荷物が届いて助かったから なんでもひとつお礼に持って行け って、随分気前のいい主人だな
【イージス】 好意はありがたく受け取ろう 隊長は何か必要なものが あったのだろう?
それが…とマスターは 買い出しは方便だったので 目的のものはないんだと話す
だからイージスの欲しいものが あればそれにしよう、とマスター
【イージス】 …………
イージスに委ねるつもりが すでにイージスの視線は ひとつの商品に釘付けだった
【イージス】 はっ!べ、別に私はこれがかわいい と思って欲しいなーとか そんな風に考えてはいないぞ!
【イージス】 あ、いや、かわいいとは思っている!
イージスの視線の先にあったのは よく言えば変わっている 悪く言っても変なぬいぐるみだった
【イージス】 だ、だってかわいいじゃない! 愛嬌のある出で立ち… まるでカオちゃんみたい…
じゃあ、これをもらおう とマスターは主人に告げる
【イージス】 え、いいの!? …じゃなかった、えと、そうだ 恩に着るぞ、隊長
いい息抜きになったね とマスターは微笑む
【イージス】 わ、笑うにゃ! 違う、笑うな!
にやけた顔と口調が合わない イージスにさぁ帰ろうかと 促すマスター
【イージス】 …ありがとう、隊長
こちらこそ、とマスターが 返事をしたタイミングで 隊の姫達が現れる
【イージス】 出迎えか、ご苦労…って、え、え?
駆け寄ってきた姫達が イージスに詰め寄る
【イージス】 た、隊長と打ち解けたかって そんなこと言う訳… こ、これは隊長から貰ったもので…
イージスの雰囲気が変わったことに 気付いた姫達は彼女を質問責めにする
【イージス】 なんとかしてくれ隊長! こんなのは想定外で… ねぇ、話聞いてよ!
【イージス】 まったく… けど、この仲間同士の仲がいいのは あなたが作った隊だからなのね
そして自分もその仲間に入れた そう感じられたイージスに力が宿る 幽冥『常闇の盾』がそうだ
【イージス】 だ、だから 一気に聞かれてもわからん!
姫達の質問は止まらない
【イージス】 え? マスターとはどこまで行った?
【イージス】 それは街まで…って そっちの意味!?
【イージス】 待って、そんなの台本にないって! 助けて隊長~!
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