520021211 ダフネ 盾の乙女
【ダフネ】 はい、どうかしましたか? 私が力になれるのであれば、 なんでも言ってくださいね
彼女は、最近マスターの隊に 加入したダフネだ
騎士である彼女は即戦力として 期待されていたが、初戦から その期待を上回る活躍を見せてくれた
真面目で穏やかな性格で、 どんな相手にも丁寧な態度で接する 彼女は、隊の中でも高評価を得ている
【ダフネ】 この盾…ですか?
彼女の持っている盾はとても立派で、 武具に詳しくないマスターでも 特別なものだとわかった
【ダフネ】 この白銀の盾は、 私のいた場所で 至宝とされているものです
【ダフネ】 民を守る“盾の乙女”として、 私が…受け継ぎました
【ダフネ】 この盾にふさわしい騎士となれるよう 鍛錬してきたことが、少しでも お役に立てば
ダフネは、その大きな盾で、 仲間を守る役目を果たそうと いつも懸命に戦ってくれる
ダフネに感謝の気持ちを伝えると、 彼女は表情を変えずに 自分に言い聞かせるようにこたえる
【ダフネ】 守るために、最善を尽くします それが私の…責務ですから
だが、過剰なほどに仲間を守ろうと する姿は無理をしているようにも見え マスターは少し気にかかっていた
ある日の任務中、 異族に不意をつかれて マスターが負傷してしまった
近くにいたキル姫が すぐに助けてくれたので傷も浅く、 大事には至らなかった
その時、ダフネは前線で戦っており、 マスターのいる後方で起きたことを 知ったのは、任務終了後のことだった
【ダフネ】 …………
マスターが負傷したことに ダフネは責任を感じているらしく、 あれからずっと暗い顔をしていた
マスターは、そんなダフネを 気分転換になればと散歩に誘う
【ダフネ】 散歩…ですか?
【ダフネ】 …わかりました しっかりと護衛させていただきます
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