520031213 ラブリュス・暴走 凶心『破滅を望みし恍惚』
あれから数日後――
【ラブリュス】 みんな~! もっと盛り上がっていこ~♪
大勢の人の前で、 ライブを開催しているラブリュス
【ラブリュス】 じゃあね~! 今日はどうもありがと~!!
終演後、『お疲れ様!』や 『今日も最高だったよ!』と 声を掛けてくれる姫達
【ラブリュス】 ありがとね、みんな!
これまでは、 お互い距離があった両者
しかし今では、 それは徐々に埋まりつつあった
【ラブリュス】 また、次のライブも来てくれる? みんなに聞いて欲しいんだ
理由は、彼女が姫達に 少しずつ心を開き始めたからだった
【ラブリュス】 …あ、マスター
ますます君のファンになったよ、 とマスター
【ラブリュス】 ありがとう
【ラブリュス】 みんなと仲良くなれたのは、 マスターのおかげだよ
【ラブリュス】 今までのわたしは、 世界を終わらせるための 『終焉ライブ』が最終目標だった
【ラブリュス】 でも今は、 人類は救うに値するか 見極めるために戦っている
【ラブリュス】 どんな答えが出るかは、 まだ分からないけど…
【ラブリュス】 でも確実に… 前のマスターとの楽しかった日々に 近づいている気がするの
【ラブリュス】 それは、とっても ハッピーなことだって思う
【ラブリュス】 それと同時に…
【ラブリュス】 過去の思い出を超えていかないと… わたしは前に進んでいけないとも 思うの
【ラブリュス】 でも、あなたや… この隊の姫達となら…
【ラブリュス】 それが出来そうな気がする
【ラブリュス】 もしかしたら… 本気の笑顔を取り戻せる日が 来るかもしれない
【ラブリュス】 だから…ありがとう
【ラブリュス】 深淵の絶望にいたわたしに… 一条の光を見せてくれて
【ラブリュス】 その想いを込めて… 1曲歌うね
マスターに向けて、歌う彼女
そして、歌い終わって呟く
【ラブリュス】 わたしの中にある、 楽しかった記憶……
【ラブリュス】 その記憶を あなたとの思い出で 塗り替えてほしいな
彼女の本当の笑顔が見られる日を、 心待ちにするマスターだった
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