520081213 ブラックアイ ひねくれた尊敬
家族の護衛任務で ブラックアイとの絆が 深まった、と思ったが…
【ブラックアイ】 …うざ
なんで!? と、気楽に話しかけた時の一言に マスターはショックを受ける
【ブラックアイ】 なんで、じゃないから
【ブラックアイ】 話しかけてきすぎ 無駄話多すぎ 頼みごと多すぎ
【ブラックアイ】 頑張るのはちょっとだけって 言ったよね オーバーワークなんですけど
そんなぁ… しゅんとするマスター
【ブラックアイ】 …………
そんなマスターを ブラックアイはじっと 見つめる
えっと、どうしたの 恐る恐る聞くマスター
【ブラックアイ】 いや… マスターを見てると あいつのことを思い出してさ
あいつ?詳しく聞かせて! とマスターは興味津々
【ブラックアイ】 げっ、面倒くさいルート入った ああ~、言わなきゃよかった…
【ブラックアイ】 そいつはうるさくてしつこくて いつも面倒くさいこと 持ち込んできて…
【ブラックアイ】 とにかく大嫌いで 顔も見たくないんだけど 皮肉にも私と同じ顔っていうね…
【ブラックアイ】 でも、そいつはさ いつも明るく振る舞ってて すごい努力家なんだ
【ブラックアイ】 どんな時でもめげずに 最前線で体張ってきた そういうところは尊敬してる
【ブラックアイ】 マスターもそういうところ あるなって思って
【ブラックアイ】 戦闘中はいっつも 最前線で指示を出したり 誰かのために身を挺したり…
【ブラックアイ】 そういう風に行動や姿勢を 示しているから キル姫達もついてくるんだって思う
【ブラックアイ】 そういう活力とか気力は 私にはないし なりたいとも思わない
【ブラックアイ】 でも、新しい世界を切り開くのは そういう気持ちなんだって つくづく思い知らされる、かな
そんな風に思っててくれたなんて… と感動するマスター
【ブラックアイ】 はぁ… だから関わりのないところで 見てるだけでいいって話なんだけど
【ブラックアイ】 ほんとうざいから 本当に助けが欲しい時以外は 私に絡んでくるの禁止
えぇ、そんなあ… 悲しそうな顔をするマスター
【ブラックアイ】 …そんなに 落ち込まなくてもいいじゃん
【ブラックアイ】 本当に助けが欲しい時は 頼ってくれていいって 言ってるんだからさ…
その一言に光を取り戻すマスター それじゃあ、今、すごく助けが 欲しい気分なんだけど…
【ブラックアイ】 あー、うざいうざい そういう馴れ合い 本当にうっとうしい…
【ブラックアイ】 まったく すぐ調子に乗るんだから…
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