520101213 ライカ ドラゴンの価値観
後日 マスターに謝辞を込めて ライカは手料理のごちそうをふるまう
【ライカ】 さぁ、今日はとびっきり美味しい オムライスを作っちゃいますよ! 楽しみにしていてくださいね!
息巻いて台所に立つライカだが その横にはマスターが立っている
【ライカ】 えっと、お台所は少し狭いので あなたは座って待っていてくださると 嬉しいのですが…
【ライカ】 お手伝いいただかなくても 料理をするだけなので お気遣いはいりませんよ?
【ライカ】 それにこれは我の謝罪の気持ちを あなたに受け取って欲しくて することなので…
こういう些細なことでも もう少しライカは誰かを 頼ってもいいんだよ、と伝える
【ライカ】 …そう、でしたね。あなたの 言葉を、忘れてしまうところでした… リーダーさん、ありがとうございます
【ライカ】 それでは…その、お言葉に甘えて… リーダーさん、我と一緒にご飯を 作ってくださいませんか?
もちろん! マスターは食材を手に取った
二人は手狭な台所の中を いったりきたり、仲良く肩を並べて 食事の支度を続けた…
そして、ついに完成した 辺りに広がる空腹をそそる良い香り 配膳もすまし、二人は席に着く
【ライカ】 それでは いただきますっ
それに続いてマスターも 手を合わせる
【ライカ】 あの…お味はどうでしょう… 一緒に作ったとは言え、主に そちらの料理は我が担当していたので
ものすごく美味しい! 屈託のない笑顔でそう答えると ライカにも笑顔が移る
【ライカ】 良かった… もしもお口に合わなかったら どうしようと…
【ライカ】 でも、本当に良かったです あなたに美味しいって 言ってもらえて…嬉しいです…
ライカはほっと胸をなでおろす そして、彼女も自分の料理を ぱくり、と一口食べる
【ライカ】 うん…。美味しいっ やっぱり、我の作るオムライスは いつ食べても美味しいですね…
【ライカ】 でも、不思議といつもより 美味しく感じますね… あなたと一緒だから、でしょうか…
ぽつりとつぶやくライカ
それと同時に、 マスターには心を 開いたことにも気づいた
【ライカ】 あなたは、アズサ様の次に… その、慕っております…
【ライカ】 優しく、頼りがいがあって それでいてたくさんの素晴らしい お仲間に囲まれていて…
【ライカ】 今、こんなことを言う時じゃ ないかもしれませんけど…
【ライカ】 どうか、我の独り言だと思って 聞いていてください…
【ライカ】 これからも、よろしくお願いしますね 信頼していますよ…リーダーさん
ぺこりと小さな会釈をして顔を伏せる ライカはアズサとはまた違う でもどこか近しいような…
そんな感情をマスターに向けていた これからもこんな日々が長く続けば… そう思いながら、ひと時を楽しんだ…
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