520301213 リサナウト・誓約・クロノス 誓宣『刻まれし未知』
任務も終了し キル姫達と拠点へ戻っていた ときのこと…
リサナウト、大丈夫? とマスターは声をかけた
【リサナウト】 え? あぁ、さっきの戦闘での負傷ね
【リサナウト】 これくらい大丈夫よ ちょっと時間操作すれば すぐなかったことになるわ
【リサナウト】 …冗談よ、当主様
【リサナウト】 …さっきの局面、私が無理に 前に出すぎてしまったようね 次は慎重にいくべきかしら
他の姫と連携を取るのも いいかもしれない とマスターは助言を伝える
【リサナウト】 なるほど、前に出るなら出るで 連携の取りようがあるわね
そう言って自分の失敗について どう乗り越えていこうか 楽しそうに話すリサナウト
あの日以降、リサナウトは 少しだけ変わった
今までのリサナウトは 目の前のことを全て成功させようと 躍起になっていたが…
【リサナウト】 ふふ、次こそは失敗しないわ 完璧に任務をこなしてやるんだから!
今は失敗をどう乗り越えるかを 楽しいと思うように なったようだ
試行錯誤して成功までの道筋を みんなと一緒に考える…
その変化が 誓宣『刻まれし未知』 となってリサナウトに宿っていた
【リサナウト】 私ね、当主様 あなたに教えてもらったの
【リサナウト】 失敗で学び成長することで 新しい可能性を 見つけることができるって
【リサナウト】 それは単純な正解じゃなくて もっと別の回答かもしれない
【リサナウト】 運命というレールの上を 進むだけでは、 決して見つけられない回答なのよ
まだまだ迷っているけどね とマスターは苦笑する
【リサナウト】 きっとそれでいいのよ 時に迷い道を外れることがあっても、 やり直して前へ進むことができる
【リサナウト】 それが人間の持つ可能性なのよ
【リサナウト】 …どうかしら 私の言うことも 一理あるんじゃないかしら
とても素敵な考えだと思う とマスターは頷いた
【リサナウト】 やっと私を認めたわね、当主様!
【リサナウト】 そうよ きっと平和な未来はみんなの 力を合わせなければ作れないわ
【リサナウト】 言っておくけど、 これは予言じゃないの
確定事象の報告に過ぎない? とマスター
【リサナウト】 さすがね、当主様 私の言葉を汲み取れたことに 100ポイント進呈するわ!
【リサナウト】 何のポイントかは決めてないけど 光栄に思うことね
【リサナウト】 さあ、やってやりましょう クロノスも驚くほどの未来を 私達で掴んでみせるの
そう言ってリサナウトは 得意げに微笑むと マスターへ手を伸ばすのだった…
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