530252214 ミネルヴァ・擬装・アーチャー 零装『不朽の意志』
あれからしばらく経って――
【ミネルヴァ】 はっ!はっ!
草原にて、一人で 弓の特訓をするミネルヴァ
それを見掛けたマスターが声を掛ける
【ミネルヴァ】 あ、マスター どうされたんですか? 不思議そうな顔して
何やら風変わりな特訓してるんだね? とマスター
彼女の武器は弓のはず でも…
【ミネルヴァ】 あ、これのことですか?
光り輝く槍を見せる彼女
【ミネルヴァ】 色んな武器を、 矢の代わりにしてみようかと 思いまして
どうして、そんなことを? マスターが尋ねる
【ミネルヴァ】 料理コンテストに参加した時、 鉄串を投げたことで、 新たな力に目覚めた実感がありました
【ミネルヴァ】 あれにヒントを得て、 様々な武器を射ることが出来れば、 もっと強くなれるのではないかと
【ミネルヴァ】 ――と言っても、 それを提案してくれたのは、 隊のみんななんですけどね
【ミネルヴァ】 思いました みんな、私のことを よく見てくれてるんだなって
【ミネルヴァ】 私、気づいたんです
【ミネルヴァ】 武器が変わっても、 変わらないものがある
【ミネルヴァ】 それは… 仲間との絆です
【ミネルヴァ】 戦況は刻一刻と変化しても、 絆は不変 それを今は実感しています
仲間との連携が今まで以上に 取れるようになった彼女は、 また新たな力に目覚めていた
【ミネルヴァ】 でも…
【ミネルヴァ】 ここがようやくスタートラインです
【ミネルヴァ】 私なんて、まだまだこれから
【ミネルヴァ】 でも、より強くなった仲間との絆で…
【ミネルヴァ】 これからもマスターを 守っていきます!
そう宣言する彼女に、 マスターは言う
それはとても嬉しいけど、 また頑張り過ぎないようにね
たまには仲間や 僕に甘えていいんだよ、と
【ミネルヴァ】 …ふふ
マスターの優しい言葉に、 彼女は笑顔になって、 こう言うのだった
【ミネルヴァ】 自分を認めてあげることは、 思ったより難しいですね…
【ミネルヴァ】 ですが、たまには…
【ミネルヴァ】 マスターに言われたように、 自分のことも 甘やかしてあげたいと思います
微笑んだ彼女の瞳は、 とても穏やかだった
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