530253213 ミネルヴァ 零式・魔術の雷神
【ミネルヴァ】
くっ…
異族との戦いは思いのほか長引き、 疲れたミネルヴァは 思わず地面に膝をついてしまう
【異族】 グギャギャギャギャギャギャ！！
異族はそれを見逃さず、 弱ったミネルヴァに狙いを定める
【ミネルヴァ】
…ッ！
マスターはミネルヴァをかばおうと その異族の前に立ちはだかった
異族はミネルヴァから マスターに狙いを変え、 ゆっくりと腕をあげる
ミネルヴァにはその景色が スローモーションで見えた
【ミネルヴァ】
マスターッ！
残された力を振り絞り 立ち上がろうとした瞬間、 不思議な声がミネルヴァに語りかけた
大切な人を守りたいと願う、 その思いがあなたの力になる 今こそ強く願うのだ、と
【ミネルヴァ】
私は…マスターを守りたい！
その思いだけは
誰にも負けません！
その声にこたえるように 不思議な力が ミネルヴァを包みこむ
【ミネルヴァ】
力が…湧いてきます…
これが、秘められた力…
ミネルヴァはその力に導かれるまま 武具を掲げ、新たなスキルを発動する
【ミネルヴァ】
いきますっ！
『零式・魔術の雷神』！！
【異族】 グギャアアア！
異族を倒したミネルヴァは マスターに駆け寄り、 その無事を確かめた
【ミネルヴァ】
マスター！
ご無事でよかったです…
私のために…申し訳ありませんでした
マスターは泣き出しそうな ミネルヴァの頭を優しくなでて 君が無事ならそれでいい、と笑う
【ミネルヴァ】
あ、あの…困ります！
それでは私の気がすみません
なにかお礼をさせてください
マスターは少し考えて、 じゃ、さっきのポーズをもう一度！ と、言い出す
【ミネルヴァ】
さっきのポーズですか？
いいですけど…
そんなことでお礼になるのですか？
マスターは黙ってうなずく
【ミネルヴァ】
わかりました
では…
【ミネルヴァ】
こ…こうですか？
どうでしょう、マスター
一生懸命ポーズをとる ミネルヴァがかわいらしく、思わず じっと見つめてしまうマスターだった
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