530262214 グラーシーザ・擬装・ウォーリアー 零装『輝ける双肩』
あれから数日後――
マスターの隊は、 戦闘に入ろうとしていた
【グラーシーザ】
さて、いこうか！
【グラーシーザ】
うおぉぉぉぉぉっ！
小さな体には不釣り合いな 大きなハンマーを振り上げ、 一人の姫が戦場を駆ける
【グラーシーザ】
《せいぎ》のてっつい、
うけてみるがいいっ！
以前はハンマーを制御できず、 仲間の助けを借りることもあった彼女
しかし、今では…
【グラーシーザ】
ながれにあらがわず、
みをゆだね……
【グラーシーザ】
ときはなつ！！
先日の川の中での動きを思い出し、 流れるように ハンマーを振り回してゆく
【ラグナロク】
もう完全に使いこなせるように
なったみたいね
【ラグナロク】
しかも…
【グラーシーザ】
だいじょうぶか、みんな！？
あたしにまかせろ！
【ラグナロク】
今じゃ仲間のため、
仲間の想いを受け止め、
戦うまでになった
【ラグナロク】
成長したわね、グラーシーザ
【グラーシーザ】
これまでは、
じぶんのおもいが
さきばしっていた
【グラーシーザ】
でも、今はちがう
【グラーシーザ】
みなをすくうため…
みなの《せいぎ》を
てだすけするため…
【グラーシーザ】
そのために、
このハンマーをふりたい！
【グラーシーザ】
はあぁぁぁっっ！
心の奥底でその想いが 燃え上がった時…
ハンマーの遠心力と、 炎を用いたブースターを利用し、 高速移動を体現する彼女
そんな彼女の活躍もあり、 隊は見事 勝利を収めるのだった
【グラーシーザ】
やったな！
【グラーシーザ】
みんなの《せいぎ》、
みせてもらったぞっ！
喜ぶ彼女に、 ラグナロクが声を掛ける
【ラグナロク】
あなたのハンマーの重み、
それは皆の正義を担うという
あなた自身の覚悟の表れよ
【グラーシーザ】
……かくごのあらわれ
【グラーシーザ】
そうだな！
みんなの《せいぎ》も、
あたしがせおうぞ！
戦闘後、彼女はマスターに誓う
【グラーシーザ】
きめたよ、マスター
【グラーシーザ】
これからはみなのおもいを
このハンマーにのせて、
たたかっていく
【グラーシーザ】
みんなとともに、
せかいをへいわにみちびいていく
【グラーシーザ】
それこそがちょうじょう
【グラーシーザ】
それこそが、
しんの《せいぎ》だと
きづいたからな
【グラーシーザ】
そして…
【グラーシーザ】
マスター、おまえのおもいも
このハンマーにのせてたたかってゆく
【グラーシーザ】
だから、これからも…
【グラーシーザ】
よろしくな、マスター！
元気に笑った彼女の瞳は、 とても力強く輝いていた
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