530271212 アマテラス 天照光臨・怒閃
【アマテラス】 何やってるんだろうなぁ… 私…
一人、部屋でぽつりとつぶやく 不甲斐ない自分に嫌気がさした
【アマテラス】 私みんなに何もして あげられなかったどころか みんなに助けられちゃって
【アマテラス】 はあ…………
部屋に閉じこもり 完全にふさぎ込んでしまった 彼女のもとに、マスターが現れる
【アマテラス】 あ…あなた、来てくれたんですね… でも、私あなたに合わせる顔が ありません…
【アマテラス】 私みんなのお役に立てなくて それどころか、 足引っ張っちゃいました…
【アマテラス】 笑ってくれてもいいのよ…
自虐するほど落ち込んでいる彼女に マスターは励ましの言葉をかけ続ける
アマテラスにしかできないこと それは当たり前のことじゃなくて 本当は特別なことなんだ、と
【アマテラス】 …ふふ、あなたは本当に優しいのね ありがとう
【アマテラス】 そうね、私にしかできないこと… もしかしたらそういうのも あるのかもしれないわ…
そして、段々とアマテラスの声に 明るさが戻り始めたその時
【アマテラス】 えっ…?も、もしかして みんな、私を励ましに…?
気が付けば、部屋の前には いつも彼女に助けてもらっている 隊のメンバーが続々と集まっていた
【アマテラス】 みんな… ありがとう…私次こそはみんなの力に なれるように頑張ってみせるわ!
【アマテラス】 やあぁーっ! 道をあけなさい!
アマテラスが気を取り直してから 数日後、またも異族からの襲撃
【アマテラス】 今度こそは… みんなの助けになるんだから!
【アマテラス】 ここは私に任せて! みんなは街の人達の救護を!
前回の失敗を払拭するように いつも以上の活躍を見せる
【アマテラス】 さぁかかってきなさい! ここから先は一歩も通しません!
アマテラスの大健闘のおかげで 異族との闘いは 負傷者が出ることなく終わりを告げた
【アマテラス】 もう、みんなして そんなに褒めても何もでないわよ~
【アマテラス】 …あら? あの子、どうしたのかしら
アマテラスを囲んで 和気あいあいとした空気の中 人知れず、項垂れている人影があった
【アマテラス】 ねぇ、どうしたの? 落ち込んでいるみたいだけど…
【アマテラス】 もし私でよければ相談に乗るわよ? なんでも言って?
【アマテラス】 詰めの甘さ…そうね、それは ちょっと納得行かないわよね…
自身の実力不足を嘆く仲間に 優しく寄り添う
それはあの日の自分 と同じようにならないために…
【アマテラス】 あなたはその自分の弱さに気づけた それだけでも、とても すごいことなのよ?
【アマテラス】 大丈夫!私が保証するわ! それにこれから 頑張っていけばいいのだから!
【アマテラス】 あなたならきっと出来るわ! それでもしまた困ったことがあったら 私のところへ来てね
そんなアマテラス達の 様子を影から見守るマスター
彼女の笑みはまるで太陽のように 失意の底にある一つの心を 明るく照らしてみせた
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