530351212 立花響 誰かのために戦いたい
任務中、幾度かの戦闘があった
その道中でマスターはマスターの 響は響の、各々の性格に依った 誰かを助ける行動を起こしていた
【響】
いやぁ、あんなところで
うずくまっている人がいたら
心配になっちゃいますよね…
名も知れぬ誰か だけれど、困っているのであれば 誰であろうと手を差し伸べる…
それは決して悪いことじゃない マスターはそう言ってほほ笑む
【響】
ですよねッ！
つい体が動いちゃうというか…
意気投合するマスターと響なのだが ふたりがわずかに抱いた疑問には 答えが出ず仕舞いだった
そんな状況の中 響が口火を切る
【響】
…単刀直入に言っちゃうんですけど
わたし、マスターさんのことを
もっと知るためにお話しをしたいです
マスターは響の直球な発言に驚きつつ その真摯さに居住まいを正し 自分も響のことを知りたいと話す
【響】
任務中なので
話を途中で切り上げなくちゃ
いけなくなるかもですけど…
【響】
…………
響はマスターの言葉を待っている だが、いざとなると何を聞くべきか 悩んでしまうマスターだった
【響】
あはは…
とはいえ何から話せばいいかー
って感じですよね
【響】
それじゃあたとえば…
好きな食べ物の話とかッ！？
【響】
って、それは今関係ないじゃんッ！
【響】
…あれ、スベっちゃいました？
響なりにマスターの緊張を ほぐそうとしてくれているようだ
そういったところが 響の良さなんだなとマスターは 思わず口にしてしまう
【響】
そんな、マスターさんに
褒められちゃうなんて～
おどけて言う響 一連のやり取りに響なりの優しさを 感じて思わず笑顔になるマスター
マスターは響にどんなことでも 気にせず聞いてほしいと話す
【響】
どんなことでも…
その、難しいこととかわかんないし
本当に直球で聞いちゃうんですけど…
【響】
マスターさんはどうして
戦場に立って…キル姫さん達や
わたしをかばうようなことを？
【響】
戦場に立つ理由はあっても
わざわざ危ないことをする意味が
わたしにはわからなくて
【響】
そのことを心配してるキル姫さんは
他にもいるって前に聞きました
響の質問に うーん、なんでだろう？ と首をかしげるマスター
【響】
そんな、考えたことも
なかったみたいに言いますッ！？
質問に質問で返して悪いけど… とマスター
【響】
もちろん
なんでも聞いてくださいッ！
わたしも変なこと聞いちゃったし
響はどうしていつも 自分達を手伝ってくれるのか と聞くマスター
乗りかかった舟だとは言っていた けれど、やはりわからない部分だ とマスターは言う
【響】
…ですよねぇ
自分でも納得のいく答えじゃ
なかった感じで…
【響】
うーん…
似てるから、かなぁ？
【響】
なんとなく、
キル姫さん達のことが
気になっちゃって
【響】
わたしもガングニールで
戦ってるから、似てる名前の
キル姫さんもいるし…
【響】
それに、この世界にも
助けを求める人が大勢いるんだ
って、知ったから
【響】
苦しんでいる人がいるなら
わたしはその人を助けたい
【響】
わたしには、その力があるんだから
【響】
あ、それにッ！
マスターさんやキル姫さん達と
会って話すのも楽しいですしッ！
なるほど…？ わかったようでわからないような 返答をするマスター
【響】
あはは…
それが理由の全部なのかは
自分でもわからないんですけれどね
響の答えを聞き、マスターも 改めて自分に問われたことに対し 考えてみる
自分がつい誰かをかばおうとする それに対する答えじゃないかも と考えながら言うマスター
【響】
それでも、マスターさんの
考えを聞けたら嬉しいです
…世界が平和になったらいいな そう思って、とマスター
【響】
世界が平和に…
すごいこと考えてるッ！？
【響】
…でも、それって
素敵ですよね
マスターの突飛な発言も 笑って受け入れる響
しかし…
近場で異族が暴れているようだ
平和には程遠いから 頑張らないと、とマスター
【響】
たしかに
うん、わたしも頑張りますねッ！
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