540173211 スイハ・擬装・セイバー 特別な日には特別な衣装で
わいわいと賑わっている隊へ ひょっこり顔を出すマスター
【スイハ】
おはようございます、マスター
あ、寝ぐせ…ついてますよ
【スイハ】
あ、頭の上でぴょこんって
か、かわいい…
おはよう、と挨拶を返しながら 慌てて自分の髪に手をやり、 整えるマスター
【スイハ】
いえ、そこではなく…
もう少し上に
【スイハ】
が、がんばって直そうとしてる…
かわいい…
【スイハ】
私が直してあげた方がいいかな
でも触れると驚かせちゃうかも…
スイハから妙な視線を感じて おほん、とマスターは気を取り直す
ところでスイハのその格好は…？ と話を変えるマスター
【スイハ】
あ、これは、その…
お祝いだからと…
そういえば、街では平和になった ことをお祝いしているという話を マスターは思い出した
それでスイハも 今日は華やかな格好なんだね とマスターは納得する
【スイハ】
街を守ったキル姫達への
御礼だと衣装を渡されまして
断るのも失礼なので…
【スイハ】
ま、マスターが私の服を…
そ、そんなに見ないで～っ！
とてもよく似合っているよ と微笑むマスター
【スイハ】
…あ、ありがとうございます
【スイハ】
ほ、褒められた～！
せっかくのお洒落だし よかったら街歩きでもしようよ とマスターは提案する
【スイハ】
わ、わかりました
私でよければ…
【スイハ】
はわわ…
マスターとふたりっきり…っ！？
やったー！
スイハは軽やかな足取りで マスターと一緒に 街へ繰り出すのだった…
【スイハ】
見てくださいマスター
どのお店の前にも
お花が飾ってあります
【スイハ】
はぁ～、なんて綺麗なんでしょう
こんな綺麗な街並みをマスターと
ふ、ふたりで、なんて…っ！
あ、見て、スイハ 美味しそうなケーキがあるよ とマスター
【スイハ】
え？あ、本当ですね
とても綺麗です
【スイハ】
わ～！食べたい～！
目を輝かせているスイハに せっかくだから買おう とマスターは微笑む
【スイハ】
いいんですか！？
い、いえでも…
この街を守る戦闘でも スイハが先陣を切ったおかげで 被害も最小限で済んだ
そのお礼をしたいんだ とマスターは微笑む
【スイハ】
私へのお礼…？
【スイハ】
…いえ、マスター
お礼の必要はありません
【スイハ】
私の剣の腕は
まだまだ未熟なんです
【スイハ】
今回の戦闘でも、
ずっと後衛からの援護を受けて
守られてしまいました
【スイハ】
…って、すみません
おめでたい日なのに
こんなこと…
あんまり気負わずに 楽しんでいいんだよ とマスターが声をかけるも…
【スイハ】
…いえ、本当に大丈夫ですから…
【スイハ】
せっかくのマスターの厚意なのに
私のバカバカ～…
スイハは困り顔で 俯いてしまうのだった
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