540191213 フェイルノート・誓約・ルシファー 誓宣『許されぬ敗北』

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あれから数日後――

みんなで料理を作っている姫達

その中には、フェイルノートの姿も

【フェイルノート】 お前様のおかげね

彼女はマスターに思いの丈を語る

【フェイルノート】 誰しも得意なこと、苦手なことがある だから、役割分担というものがある 今やっている、この料理のように

【フェイルノート】 以前の私は、 強者としての責任と、その性格から… こんな基本的なことも忘れてた

【フェイルノート】 力を得てからは 全部自分一人でやれると 自惚れてた

【フェイルノート】 そして、自分が強者であろうと するあまり、誰かに素直に 任せることが出来なかった…

【フェイルノート】 でも…お前様の言葉で変われたの

【フェイルノート】 自分にも出来ないことがあると 素直に認められるようになった

【フェイルノート】 その上で、誰かを信頼して、 任せられるようになったわ

【フェイルノート】 そうしたら…

【フェイルノート】 みんなも私を… 信頼してくれるようになった

【フェイルノート】 任せてくれるようになった

【フェイルノート】 それって… とっても嬉しいものね

互いを認め、 手を合わせることを知った彼女は、 また新たな力に目覚めていた

【フェイルノート】 上も下もない 主も従もない

【フェイルノート】 得意な者が、得意なことを担う そういう場所を作った お前様を見て…

【フェイルノート】 こんな「王の在り方」もあるんだと そう思ったわ

【フェイルノート】 魔王ルシファーの力を持つ 私だけど… ここでは王じゃなくていい

【フェイルノート】 お前様の横で、 お前様を支えて行く そう決めたから

【フェイルノート】 だから、お前様は 安心して私を頼るといいわ

【フェイルノート】 この私が、必ずお前様に 勝利をもたらしてみせる そう誓うわ

だが、その後、 少し甘えた目で こう言ってくるだのった

【フェイルノート】 でも…もしも、この先、 私がくじけそうになった時は、 お前様が私を支えてくれる？

その顔は、とても幼く、 守ってあげたくなるような 可愛らしさに溢れていた

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