Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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540201211 ヒョウハ・神令・テュール 超えたい存在

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マスターの隊に、 新たな姫が入隊した

5402011.png 【ヒョウハ】 おっはよ~~~!!

5402011.png 【ヒョウハ】 おい、みんな! 朝の訓練に行くぞ!

5402011.png 【ヒョウハ】 一日の始まりにいい汗を流すのって、 最高に気持ちいいよな!

朝っぱらから大声を出し、 駆けて行く一人の姫

彼女の名は、 ヒョウハ・神令・テュール

5402011.png 【ヒョウハ】 どうした? 調子でも悪いのか!?

5402011.png 【ヒョウハ】 だったら、あたしに任せろ! おんぶして、連れてってやる!!

やや強引で、 お節介なところもあるが、

明るく元気な彼女は、 すぐさま隊の姫と打ち解ける

5402011.png 【ヒョウハ】 超爆・燃え上がって いくぞぉぉぉ! ファイアア!

だが…

態度がハッキリしない、 優柔不断な性格の姫には 厳しいところもあった

5402011.png 【ヒョウハ】 あんた、また悩んでんのか!?

5402011.png 【ヒョウハ】 いつも甘口にするか、 辛口にするか悩んで、 最終的に中辛にするなんて!

5402011.png 【ヒョウハ】 ズバッと辛口にしろよな!!

昼食時、カレーの辛さで悩み、 結局は甘くも辛くもない中辛にした 食事当番の姫にご立腹なようだ

別にカレーくらいで、 そんな目くじら立てなくても… と汗をかくマスター

5402011.png 【ヒョウハ】 カレーでも、なんでも!! あたしは曖昧なことが とにかく嫌いなんだ!

5402011.png 【ヒョウハ】 どんなことでも、 白黒ハッキリさせなきゃ 気が済まないからな!

5402011.png 【ヒョウハ】 てことで、 ド~~~ン!!

あ~~~!という姫の悲鳴を背に、 辛口のカレールーを 鍋に投入するヒョウハ

5402011.png 【ヒョウハ】 なんでも熱い方がいいだろ! 超爆・燃え上がって行こうぜ! ファイアアアアア!

こんな調子ではあるが、 その竹を割ったような性格は、 裏を返せば決断力があるということで

隊の姫たちに 頼りにされ、仲良くやっていた

だが……、

5402011.png 【ヒョウハ】 じゃあ…行くか

こと、戦闘の訓練に関しては、 なぜかみんなと混ざらず 一人で行うのだった

5402011.png 【ヒョウハ】 ふう…ふぅ…!

一人、黙々と 矢を射るヒョウハ

マスターは、 そんな彼女の元を訪ねた

5402011.png 【ヒョウハ】 …ああ、あんたか

なぜ、みんなと一緒にやらないの? そう彼女に問うが、

5402011.png 【ヒョウハ】 ………

答えようとせず、 一人、黙々と訓練に励んでいる

それはどんな特訓なの? 今度はマスターの問いに 答える彼女

5402011.png 【ヒョウハ】 矢を百本、的に当てる特訓

たくさんの的に、たくさんの矢 それらを全て的に当てることで 百発百中を目指しているようだ

でも、みんなと切磋琢磨した方が、 早く強くなれるんじゃないかな? とマスターが言う

すると……、

5402011.png 【ヒョウハ】 ………

彼女はマスターに向き直り、 こう言い放った

5402011.png 【ヒョウハ】 あたしはそうは思わない

どうして? 尋ねるマスターに、 彼女は答える

5402011.png 【ヒョウハ】 だって… 強くなるのはあたし自身のこと 他人は関係ないから

5402011.png 【ヒョウハ】 それに…

ちらりとマスターの方を見る ヒョウハ

5402011.png 【ヒョウハ】 あたしはね、 バイブスなんて曖昧なもので 強くなれるなんて思ってないから

それだけ言って、 黙々と矢を射続ける彼女に さらに尋ねるマスター

どうして君は、 そんなに強くなりたいの?

5402011.png 【ヒョウハ】 ………

すると、彼女の手が止まった

5402011.png 【ヒョウハ】 ……どうしても 超えたい奴がいるんだ

その目には、 燃え盛るような闘志が 宿っていた

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