540201213 ヒョウハ・神令・テュール 樹令『紅蓮の灯』
数日後――
【ヒョウハ】
みんなぁぁぁぁっ！！
【ヒョウハ】
灼熱の猛訓練に行くぞ～～～っ！
【ヒョウハ】
超爆・燃え上がっていこうぜぇぇぇ！
ファイアア！
ヒョウハは、 姫たちと一緒に 特訓を積むようになっていた
【ヒョウハ】
ほら、あんた！
もっと脇を締めて！
元々のお節介な性格が さらに強くなり、
【ヒョウハ】
握りはもっと軽く！！
控えめな仲間を気にして 積極的に絡みにいったり、
【ヒョウハ】
どうした？足ひねったのか？
あたしに任せろ！
困っている仲間がいれば、 より世話を焼くようになっていたが、 嫌がる姫は一人もいなかった
【ヒョウハ】
はぁ…はぁ…！
そしてヒョウハは、 目標のために懸命に 努力を重ねている
そんな彼女に尋ねるマスター 今でも“超えたい奴”を 超えようと頑張ってるんだね？
【ヒョウハ】
ああ！
【ヒョウハ】
勿論、それもあるけど…
【ヒョウハ】
もう、それだけじゃないんだ
【ヒョウハ】
自分の目標は大事だけど、
自分を力づけてくれた仲間の為、
何か役に立ちたい
【ヒョウハ】
隊の中で、
みんなを助けられるような
存在になりたい
【ヒョウハ】
バイブスなんて曖昧なもの、
信じてなかったけど
【ヒョウハ】
誰かと繋がることで、
それが出来るのなら…
【ヒョウハ】
バイブスって奴を、
信じてみてもいいかな
【ヒョウハ】
そう思えるようになった
【ヒョウハ】
とにかくっ！
【ヒョウハ】
みんなを助けられる
力を手に入れる！！
【ヒョウハ】
それが、あたしの
新しい目標だ！！
その心境の変化は、 彼女にまた新たな力を与えていた
【ヒョウハ】
師匠
【ヒョウハ】
あたしには、もう悩みなんてないぞ
【ヒョウハ】
仲間の為、
ただひたすらに
突き進むのみ！
【ヒョウハ】
そう思わせてくれた
師匠には感謝してる！
【ヒョウハ】
この前、みんなが作ってくれた
超爆・激辛カレーを
口に入れられた時……、
【ヒョウハ】
なんか、とんでもない
渇を入れられた気分だったんだ
【ヒョウハ】
今までは、超えたい奴を超えた
自分が理想の姿だった
【ヒョウハ】
それがあたしにとって、
一番大事なことだった
【ヒョウハ】
でも今は…
【ヒョウハ】
師匠の求める理想のため、
平和な世界の創造のため、
あたしの力を使いたい
【ヒョウハ】
師匠のために、
どんな困難もこの矢で！
あたしの心で！
【ヒョウハ】
ぶち抜いてやるからさっ！
そう宣言した彼女の瞳は、 真夏の太陽のように、 熱く熱く燃え盛っていた
Next: 540202211