540202212 ヒョウハ・神令・テュール 超爆・スッキリ
マスターは引き続きヒョウハの 相談に乗るため、少し寄り道をして 隊に戻っているところだった
【ヒョウハ】 くそー、いつもだったら 超爆・当たるのに! なんか調子悪いなぁ…
さきほどの任務でも いつもだったら命中させていた 一矢を外してしまうヒョウハ
迷いが射形に出てるのかな… とマスターは心配していた
【ヒョウハ】 …迷い、かぁ なぁ、あたしにとって、 マスターって何なんだ…?
僕はヒョウハを大切な 仲間だと思っているよ と優しく声をかけるマスター
【ヒョウハ】 仲間か……
君はどう思っているの? とマスターが尋ねる
【ヒョウハ】 あたしか? …うーん、そうだよなぁ
答えが見つかるまで手伝うよ とマスターは励ました
【ヒョウハ】 本当か! ありがとう、師匠!
マスターの手を握って ぶんぶんと振り回すヒョウハ
【ヒョウハ】 えーと… あたしが思うこと、だよな…
【ヒョウハ】 それって… 答えはあたしの中にあるってこと!?
【ヒョウハ】 よぉーっし! 超爆・見つけ出してやるぞーっ!
掛け声とともに、 ぎゅ、とマスターの手を握ったまま 目を瞑って考え込むヒョウハ
【ヒョウハ】 えーと、あたしにとっての師匠、か
【ヒョウハ】 …んー、師匠は、そう 困っている人を絶対に見捨てない 超爆・いいやつだな!
【ヒョウハ】 あたしもそんな師匠の目指す 平和のために、この力を 使うと誓ったんだ
【ヒョウハ】 んで、隊にお世話になっていく内に なんかこう、安心感というか そういう気持ちが生まれて…
ぎゅう、と握った マスターの手から 温もりを感じるヒョウハ
【ヒョウハ】 ここがあたしの居場所なんだって 思うようになって…
【ヒョウハ】 なんだか、温かい気持ちに… …あ、温かい!?
ヒョウハは がばっとマスターから離れ わたわたと慌て始めた
【ヒョウハ】 熱いでも寒いでもなく、温かい!? そんな中途半端な気持ち… あたしらしくない!
【ヒョウハ】 ああ、どうしよう! 師匠~っ!
お、落ち着いて! とマスターは彼女の頭に そっと手を置いた
君がそう感じたなら、 中途半端なことなんてないよ とマスターは微笑む
【ヒョウハ】 でも、温かいなんて中途半端だ! 嫌だよ、師匠ーっ!
ヒョウハがひときわ大きな声で そう叫んだとき、 周囲からがさりと音が鳴った
【ヒョウハ】 …ん? うえぇっ、魔獣だ!? しまった、下がって、師匠!
ヒョウハは弓矢を取り出して 慌てて戦闘体勢に入るのだった…
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