540222211 イチイバル ジューンブライドの舞踏会
【イチイバル】 やぁやぁ、お兄さん そんなところにぼうっと立って 一体どうしたんだい?
【イチイバル】 さてはこの天才美少女戦姫、 イチイバルさんに 見惚れてしまったかな?
普段なら見ることがない 彼女のドレス姿を見て、 つい息を呑んでしまうマスター
きょ、今日はどうしたの? とマスターが尋ねると…
【イチイバル】 ひ、ひどいよ、お兄さん 今日が何の日だったか 忘れたわけじゃないだろう?
とイチイバルは表情を変えないまま 悲しそうな台詞で大げさに訴えかける
【イチイバル】 …まぁ、 別になんでもないんだけどね テヘッ☆
【イチイバル】 アハッ、怒らないでよ ちょっとからかっただけじゃないか
【イチイバル】 なんでもそこの街で 近々ジューンブライドの 舞踏会が開かれるらしくてね
【イチイバル】 せっかくだから ボクらも楽しもう という話になったわけさ
ここのところ戦い続きだったし それはいい息抜きになりそうだね と微笑むマスター
【イチイバル】 どこまでも人のことばっかり… お兄さんってば本当に お人好しだよねぇ
やれやれ、と肩をすくめて 呆れるポーズを取るイチイバル
それにしても、意外だよ… とドレスを着こなす イチイバルを見るマスター
【イチイバル】 ん? ボクがウェディングに 協力的なのが意外だって?
【イチイバル】 何言ってるんだい いいじゃないか、ウェディング
【イチイバル】 永遠の愛を誓い合う… こんなに素敵なことはないだろう?
と芝居がかった仕草で イチイバルは語る …どうやら満更でもない様子だ
【イチイバル】 さぁ、お兄さん ボクの手を取って 一緒に踊ろうじゃないか
【イチイバル】 ほら、ワンツーワンツー… まずは一緒にワルツでも…
【イチイバル】 …ずいぶん動きが硬いね お兄さん
あんまりダンスってしないから… と戸惑うマスター
【イチイバル】 しっかりリードできるよう がんばらないといけないね、 お兄さん?
イチイバルはそう言うと 何か悪いことでも思いついたのか ニヤリ、と口に出す
【イチイバル】 実はクールに振舞えるよう、 男役のダンスも練習してあるんだ ドヤッ☆
それは助かるけど、いいの? と尋ねるマスター
【イチイバル】 もちろんだよ キミと踊れるなんて 色々と面白そうだ
表情こそ変わらないが、 目をキラキラと輝かせるイチイバル
まるで、新しい玩具を見つけた 子供みたいだ… とマスターは不安になるのだった
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