550023214 フライクーゲル 華葬『絶えぬ安寧』
あれから数日後
【フライクーゲル】
ストップ、ストッ～プ！
【フライクーゲル】
ちょっと、きみたち！
またケンカしてるの！？
【フライクーゲル】
言っても、やめないのなら…
【フライクーゲル】
わたしが相手になっちゃうよ！？
なんてね♪
彼女は喧嘩していたり、 泣いていたりする人を見ても 記憶を《摘芯》しなくなっていた
【フライクーゲル】
あ、マスター
そんな彼女に、マスターは問い掛ける 記憶の大切さをわかってくれたんだね …と
【フライクーゲル】
………
【フライクーゲル】
うん、そうだね
と、素直に頷くフライクーゲル
【フライクーゲル】
でもね…
【フライクーゲル】
やっぱり思うの
【フライクーゲル】
辛い記憶を覚えていることが、
本当にいいことなのか
【フライクーゲル】
忘れてしまった方が、
本人にとっては幸せなことも
あるんじゃないのか…って
俯く彼女にマスターは答える 確かに忘れてしまった方が、 本人にとっては幸せなこともある
でも辛いことを経験することで、 人は成長することもできるんだ …と
【フライクーゲル】
うん、わかるよ
【フライクーゲル】
でも…
【フライクーゲル】
みんながみんな、
辛いことに耐えられるわけじゃ
ないよね…？
【フライクーゲル】
中には押し潰される人だって
いるかも知れない…
【フライクーゲル】
だから…分からないの
本当の答えが…
マスターは言う 全ての人に成長して欲しいと 思うのは僕のエゴなのかも知れない
僕自身も何が正しいのかは分からない だからこそ一緒に探していかないか、と
【フライクーゲル】
……うん
そうだね
【フライクーゲル】
思い悩んでるだけじゃ、
前には進めないよね
【フライクーゲル】
オーケー、マスター
【フライクーゲル】
マスターの目指す世界に…
わたしも付き合ってあげる！
【フライクーゲル】
未来にどんな答えが待っているのか…
わたしもこの目で見てみたいから！
メイクセンス？
微笑む彼女
その目は、 新たなる決意の光で輝いていた
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