550272212 フライシュッツ・擬装・ランサー 信じた先には
【フライシュッツ】 だって、おねーちゃんには…
【フライシュッツ】 “呪い”が掛けられてるから…
呪い…? 涙ながらに訴える彼女に、 尋ねるマスター
【フライシュッツ】 おねーちゃんのキラーズ、 フライシュッツは…
【フライシュッツ】 戦いの中、大切な者を失う …という呪いを受けているんだ
でも、それは イミテイト前の話じゃ…? そう尋ねるマスターに、彼女は…
【フライシュッツ】 確かにイミテイトで、 仲間を守れる強い力を 手に入れられたって喜んでた…
【フライシュッツ】 でも……
【フライシュッツ】 力を手に入れた分… 仲間を守りたいという思いも 強くなっていって…
【フライシュッツ】 その心に囚われるようになって…、 “呪い”も強くなって いくような気がして…
悔しそうに、目を伏せる彼女
…と、そこにラグナロクが姿を現した
【ラグナロク】 心配していたことが、 現実になったようね
どういうこと? マスターの問いに、 ラグナロクが答える
【ラグナロク】 銃を扱っていた頃の フライシュッツは、
【ラグナロク】 戦闘では遠くからの援護を 得意としていたわ
【ラグナロク】 でも、傷つく仲間を 目の当たりにする内に、
【ラグナロク】 自らの手で、仲間のもとへ 駆けつけたいという想いが 強くなっていた
【ラグナロク】 だから私は、より近くで 仲間を守れるように 新しい力を授けたの
【ラグナロク】 でも、それと同時に、 フライシュッツの悩みも 大きくなってしまった……
そう語るラグナロクに、 フライシュッツは言う
【フライシュッツ】 ラグナロクちゃんには 感謝してるよ
【フライシュッツ】 でも…
【フライシュッツ】 守りたい…
【フライシュッツ】 そう願う心が、 誰かを失うことに 繋がるんじゃないかって…
【フライシュッツ】 守りたいという思いが 強ければ強いほど、 呪いも強くなっていく気がして…
【フライシュッツ】 このままじゃ、 私のせいでいつか仲間を 失っちゃうんじゃないかって
【フライシュッツ】 そう思ってしまって… とても怖いの
【フライシュッツ】 ごめんね… 力をくれたのに…
【フライシュッツ】 こんな… 情けないおねーちゃんで…
目を伏せたまま、 ラグナロクに謝罪する フライシュッツ
大きな目いっぱいに 涙を浮かべる彼女に、 ラグナロクは言う
【ラグナロク】 大丈夫、私は… あなたを信じている
【フライシュッツ】 !?
【ラグナロク】 そんな呪いなんて 乗り越えられると 信じているから
【フライシュッツ】 …信じてくれるの? こんなダメな私を……
それ以上は何も言わず、 フライシュッツの目を見つめ、 力強くうなずくラグナロク
【フライシュッツ】 …ありがとう
彼女の握る槍に力が込められた時――
【フライシュッツ】 !?
マスター、フライシュッツ、 ラグナロクを取り囲むように 敵の大群が現れた!
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