550272214 フライシュッツ・擬装・ランサー 零装『守護の柄』
あれから数日後――
敵味方が入り乱れる戦場
【フライシュッツ】 大丈夫っ! おねーちゃんが、 みんなを守ってあげるからねっ!
そこには、率先して 戦場を駆け抜ける フライシュッツの姿があった
【フライシュッツ】 大丈夫っ! おねーちゃんに任せて!!
それは以前の自信無さげで オドオドしていた時の彼女とは、 全くの別人だった
【フライシュッツ】 今までは、仲間の思いに 報いたいと思って戦ってた…
【フライシュッツ】 でも今は… 信じてくれる仲間を救いたい!
【フライシュッツ】 そのために… おねーちゃんは戦うのっ!
その心の変化が、 彼女にまた新たな力を授けていた
【フライシュッツ】 うふふっ、みんな、 おねーちゃんを信じてくれて ありがとう♪
戦闘後、フライシュッツに 声を掛けるマスターと姫が
【フライシュッツ】 …あ、マスターくん! ラグナロクちゃん!
【ラグナロク】 強くなったわね 見違えるようだわ
【フライシュッツ】 そ、そうかな?
【ラグナロク】 随分と槍を 使いこなせるようになっているわ これなら敵に後れをとることもない
【ラグナロク】 もう心配はいらないわね
【フライシュッツ】 ありがとう
【フライシュッツ】 でもね、 本当の敵は ここにいるの
【ラグナロク】 …え?
自分の胸に手を当てる フライシュッツ
【フライシュッツ】 本当の敵は… 自分自身にかけられた“呪い”
【フライシュッツ】 そして… それに負けそうになる 弱い心
【フライシュッツ】 その敵に勝てるまでは、 まだまだだなぁ
だが、 マスターは彼女に言う きみなら大丈夫、だって…
【フライシュッツ】 信じる者は救われる… からでしょ?
その通り! 微笑むマスターに、 彼女は宣言する
【フライシュッツ】 大丈夫だよ! 呪いなんかやっつけちゃうくらい 強くなってみせるから!
【フライシュッツ】 だから…
【フライシュッツ】 これからもずっと… 側にいてね?
【フライシュッツ】 約束だよ♪
マスターを見つめるその瞳は、 とても力強い光を湛えていた
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