560321213 オルフェウス・神令・フォルセティ 樹令『疾風の旋律』
数日後――
【オルフェウス】
できたぁぁぁぁぁっ！！
勢いよく部屋から 飛び出してきたオルフェウス
【オルフェウス】
…ヤババ、
神ってる曲、
爆誕しちゃったかも！
心配で部屋の外にいた姫達に、 彼女は言う
【オルフェウス】
みんな、聞いて！
あたしの新曲♪
【オルフェウス】
あたしの熱いハートが
ビートを刻むから！
ギターを奏で、 新曲を披露する彼女
それはみんなが元気に、 そして前向きになれる とても明るい曲
そう、まるで オルフェウスそのもののような 歌だった
歌い終わった後、彼女に いい歌だね、 と声を掛けるマスター
【オルフェウス】
あざまし、リーダー
【オルフェウス】
最強の歌にはまだまだ遠いけど、
みんなのことを思って作ったよ
【オルフェウス】
仲間は…あたしに
元気をくれる存在だから
仲間の存在に 感謝するようになった彼女は、 また新たな力に目覚めていた
【オルフェウス】
でも、あたし一人じゃ、
この曲は作れなかった
【オルフェウス】
リーダーがいつも
ガチめで見ててくれたから、
完成したの
【オルフェウス】
なんか不思議だなー
【オルフェウス】
今まではリーダーのこと、
楽器のような存在
…って思ってたんだよね
【オルフェウス】
でも今は逆
【オルフェウス】
リーダーが奏者で、
あたしが楽器
【オルフェウス】
奏者が良いと、
楽器も良い音を出せる
【オルフェウス】
これからも…
そんな関係でよろ！
【オルフェウス】
いつかきっと…
最強の音楽を
奏でてみせるし！
照れた彼女の笑顔こそ、 人を元気にさせる最強の音楽 そのものだと思うマスターだった
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