6010011 限定クエスト ファンキル学園(学園編)(ファントムオブスクール) ファンキル学園5月ストーリークエスト ストーリークエスト「エンドレス・エデン」 1 - 第1話「はじまりの理想」 第1話「はじまりの理想」 学園5月 第1話-1
【パラシュ】 …だから、君達のような部外者は 学院構内には立ち入り禁止だと 言っている!
【タスラム】 いいから入れろー! あたしは今日も牛タンシチューを 食べると決めてるんだ!
【パラシュ】 今日も…? そういえば昨日、食堂で背の低い 城学の生徒を見かけたような…
【タスラム】 チビ扱いすんな! それに入るなって言うなら 力づくでとめてみろ!
【パラシュ】 ああ、もう! すばしっこいったら… リットゥ、手伝ってくれないか!?
【リットゥ】 そうしたいのはやまやまなんだが…
【リットゥ】 こら!方天画戟! いつも、勝手に入るなと 言ってるだろう!?
【リットゥ】 しかも、生徒会長に ケンカを売りたいから だなんて理由で…
【方天画戟】 いいじゃねぇか、 ケンカの1回や2回 あいさつみたいなもんだろ?
【リットゥ】 城学と一緒にするな!
【方天画戟】 それに、聖ユグ会長のエクスカリバー 実はかなり 腕が立つらしいじゃねぇか
【リットゥ】 それで、はいそうですかと通す 風紀委員がいるわけないだろう!
【リットゥ】 どうしてもと言うなら 私が相手になってやろう!
【方天画戟】 お、それならそれでいいぜ おたくの生徒会長とやる前の 準備運動だ、いくぞ!
【パラシュ】 ああ、もう! こんなところでケンカなんか始めて… こら、そっちも!
【タスラム】 へっへーん! 誰にもあたしの肉の邪魔はさせない! さらばだ!
【パラシュ】 こら!待てーっ!!…もう、 どうしてこんな乱痴気騒ぎに なっているんだ…!?
【パラシュ】 ここは天下の名門女子校 聖ユグドラシル姫学院だというのに…
【パラシュ】 いったい、いつになったら ボクの理想に…
【パラシュ】 完璧な、なに一つ問題のない学院に なってくれるんだ…
【パラシュ】 …いや、嘆いていても仕方ない!
【パラシュ】 今はとにかく 理想の学院に近づけるため 風紀活動に全力を尽くさなければ…!
【MAI】 …よしよし、それじゃ、改めて… M・M・A・I・団 ここに結成です!
【MAI】 MAIちゃんが みんなの あたらしい
【MAI】 いいところを見てみたい 団!
【MAI】 …実は、先月から 活動開始してたりするんですけども!
【MAI】 次は、誰の新しいところ 見せてもらっちゃおうかな~? ふふふっ、楽しみです…☆
牙克城学院で マスターは見回りをしていた
【タスラム】 …おい、マスター! 他の学校の昼飯のメニュー 今週はなんだ?教えろ!
【マスター】 ラグ女は豚の角煮定食みたいだね 聖ユグは白身魚のフリッターだって
【タスラム】 ウチの学食は肉野菜炒めだったな… じゃあ、今週の昼飯はラグ女だ! 肉がでかいからな!
【マスター】 肉で決めるんだ…
【タスラム】 当然だろ! あたしは肉が大好きだからな! 肉以外も好きだけどな!
【方天画戟】 主君は次、聖ユグか? 今週は対マサムネ強化週間だから オレはラグ女へ行ってくるぜ!
【マスター】 そ、そうなんだ… マサムネも大変だな…
【方天画戟】 じゃあな! ケンカがバカ強ぇやつがいたら すぐに教えてくれよー!
【マスター】 聖ユグじゃ そういった話はないんじゃないかな…
丁度、午前の休憩時間に 聖ユグに到着したマスターは 校門で二人の生徒に出会う…
【マスター】 やあ、パラシュにリットゥ 今日も風紀委員の活動、精が出るね
【パラシュ】 この学院の風紀を守るためだからね 労を惜しんではいられないよ
【リットゥ】 いつ、誰が学院内に 入って来ないとも限らない…
【リットゥ】 特に、城学のタスラムと方天画戟は ルールというものを まるで気にした様子もないからな
【マスター】 だったら朗報だよ 今週は2人ともラグ女に用があるから 来ないんじゃないかな?
【リットゥ】 本当か? あの2人が来ないというだけで、 かなりの手間が省ける
【パラシュ】 なら、今週はその分 学内の風紀を守ることに力を注ごうか
【パラシュ】 日報に、その日一日 なにも異常がなかったと 記入できるようにね
【マスター】 日報? 風紀委員の日報ってことかな
【パラシュ】 うん、 ボクとリットゥが管轄していて…
【パラシュ】 その日の異常や違反を まとめて記録しているんだ
【パラシュ】 でも、なにも異常がなかったなんて 最後はいつだったか… 1ヶ月以上前だった気がする
【マスター】 具体的には どういうのが『問題』になるの? やっぱり、校則に違反したら?
【パラシュ】 校則違反は言うまでもないさ でも、それだけじゃないよ
【パラシュ】 理想の学院にはふさわしくないと 思われる振る舞いは、 すべて風紀違反に含まれるんだ
【パラシュ】 例えば、廊下を走る、 授業中に無駄話をする、 居眠りなんかも当然許されない
【マスター】 なかなか厳しいんだね…
【パラシュ】 それだけに、やりがいのある目標だよ …さて、雑談はこのぐらいにして 風紀委員活動に専念しよう
【リットゥ】 他の風紀委員からの報告も すべて集まった… …パラシュ、やったな!
【パラシュ】 ふふっ、久しぶりだね… じゃあ、書くよ
【パラシュ】 『本日、聖ユグドラシル姫学院に 発生した異常は0件』 …よし
【パラシュ】 …リットゥ、おつかれさま さて、次の目標はこれの継続、だね 気を引き締めて頑張らないと…
―火曜日
朝から聖ユグに登校したマスターは 校門で服装検査を行う パラシュ達に出くわした
【パラシュ】 …制服も靴下も異常なし うん、行っていいよ 次の生徒!
【マスター】 (さすがはお嬢様揃いの聖ユグ生! みんなきちんと校則どおりの 服装を守ってるみたいだ…)
【パラシュ】 『本日、聖ユグドラシル姫学院に 発生した異常は0件』 …と
【リットゥ】 これで2日連続異常なし、だ!
【パラシュ】 うんうん このまま連続の継続を目指そう!
―木曜日
午後の休み時間、 マスターはパラシュとリットゥが 校内を見回るのに同行した
【マスター】 (…あの壁の上にいるの タスラムじゃないか!?)
【マスター】 (2人はまだ気づいてない… 今のうちに僕がなんとかしなきゃ!)
【マスター】 …ちょっと、タスラム!? 入ってきちゃダメだって!
【タスラム】 なんだ、風紀委員の連中かと 思ったらマスターか! でも、おまえの頼みでも聞けないな!
【マスター】 だったら、力づくで止めるよ!
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