6010041 限定クエスト ファンキル学園(学園編)(ファントムオブスクール) ファンキル学園5月ストーリークエスト ストーリークエスト「エンドレス・エデン」 4 - 第4話「永遠の代償」 第4話「永遠の代償」 学園5月 第4話-1
【ティルフィング】 …「黒い霧」の発生は確認しました ただ、具体的にどういう異変が 発生しているのかはわかりません
【デュリン】 んー、わからないことには 解決のしようもないわけだから 様子見かしらね~
【ティルフィング】 …いえ、それではいけない気がします なにかしかけるべきでしょう
【ティルフィング】 恐らくは、マスターも動いている… そして、突破口を開いてくれると 私は信じています…
―月曜日
【タスラム】 …おい、マスター! 他の学校の昼飯のメニュー 今週はなんだ?教えろ!
【マスター】 わかった、ええと… ラグ女は豚の角煮定食みたいだね 聖ユグは白身魚のフリッターだって
【タスラム】 んー、肉ならラグ女か… まぁそれでいいんだけどな! でも、聖ユグの方が豪華なんだよなー
【タスラム】 なんかもうずっと、聖ユグの ランチ食べてない気がするぞ! あそこは肉出すのやめたのか!?
【マスター】 そんなことはないと思うけど…
【マスター】 (でも、タスラムがこんなことを 言い出すのも、なぜかしっくりくる 気がする…どういうことだ…?)
【マスター】 学院が「黒い霧」で包まれてる… けど、どういうわけか 予想通りって感じがあるんだよね…
【マスター】 …まずは、様子を見てみないとね ひとまず、学院の中を見て回ろうかな
【マスター】 保健室…「黒い霧」のせいで 調子の悪い子がいるなら ここで休んでないかな…?
【リットゥ】 おや…? マスターも休みにきたのか…?
【マスター】 いや、僕は様子を見に来ただけで… リットゥ、具合悪いの?
【リットゥ】 なんというか 気持ちが沈んでしまっていて… とにかく眠いし…体がだるい…
【リットゥ】 はぁ…
【マスター】 早く、元気になるといいね いつもみたいに…って あれ?いつもってどんなだったっけ
【マスター】 …そうだ、風紀委員の活動 頑張ってたんだっけか?
【リットゥ】 …お前はなにを言ってるんだ? 私の仕事など 日誌を書くことぐらい…だな
【マスター】 …だとしたら、リットゥはどうして 風紀委員になったの? やっぱり、楽ができそうだったから?
【リットゥ】 そんな理由があるか! 私は、この学院が楽園となるよう 風紀を守るために…
【リットゥ】 …あれ? でも、そんな必要はどこにも…? …ううっ…
【マスター】 リットゥ、大丈夫!?
【マスター】 …たぶん、リットゥは 疲れちゃってるんだね 休んでるとこ、邪魔してゴメン…
マスターはリットゥを休ませ 保健室を後にした
【マスター】 (リットゥが風紀委員になった理由… それと合致しない風紀委員の現状… 「黒い霧」の影響…なんだろうな)
【マスター】 (…風紀委員会の部屋、ここなんだ そうだ、リットゥがしばらく休むって 誰かに伝えておこう)
たまたま通りがかった 風紀委員会室の扉に 鍵はかかっていなかった
だが、リットゥのことを 伝えるべき委員は不在のようだ
【マスター】 あれ?あのノート… リットゥが言っていた日誌…かな? すごいことになってる…
机の上の日誌からは 思わず目を背けたくなるほどに 「黒い霧」があふれ出ていた
【マスター】 なんだろう、これ…
日誌に記載されていたのは パラシュ、リットゥの担当者2人の 名前と…
『本日も、聖ユグドラシル姫学院に 発生した問題は0件』 という言葉
そして、金曜日には決まって 次のように書かれている
『本日も、聖ユグドラシル姫学院に 発生した異常は0件 来週も、そうあることを願う』
それがほぼ20週間分… 100日近く続いている
【マスター】 (さすがに100日も 日誌に書くことがなにもないって ないんじゃないか…?)
マスターはふと タスラムやリットゥとの会話で抱いた 違和感や既視感を思い起こした
【マスター】 (100日…そうか! 以前の記憶が おかしいんじゃなくて…)
【マスター】 (『今』がおかしいんだ!!)
【マスター】 (日誌で繰り返されている通りに 月曜から金曜までが 繰り返されているとしたら…)
金曜日に書き込まれた 『来週も、そうあることを願う』 という言葉通りに…
【マスター】 (もしかして…この日誌が 全ての元凶なんじゃないかな? だったらこの日誌を破れば…)
…マスターは渾身の力を込め 日誌を真っ二つに破った
しかし、破ったはずの 日誌は手の中になく…
「黒い霧」もそのままに… マスターが手に取る前と同じ様子で 机の上にあった
【マスター】 …えっ!? 今、確かに、破ったはずなのに!?
【パラシュ】 …マスター、どういうこと? 勝手に委員会の部屋に入った挙句 日誌を破るって…
【マスター】 …あ、ごめん でも、破れなかったんだ… 確かに、破ったはずなのに…
【マスター】 ねぇ、パラシュ これって、なにかおかしくない…?
【パラシュ】 …ただの日誌でないことは ボクもわかってるよ
【パラシュ】 黒い…「霧」みたいなものが まとわりついているからね
【マスター】 パラシュにも見えるの!? だったら…
【パラシュ】 でも、そんなことは関係ない だって、今のままでいいじゃないか 理想の学院のままで…
【パラシュ】 異常なんてなにも起こらない みんなが安心して過ごせる 平和な学院…なにか問題あるかい?
【マスター】 …とりあえず、パラシュが どうしたいかはわかったよ
【マスター】 …そうだ、一応、ここに来た本来の 用事だけ済ませとくね
【マスター】 リットゥ、調子が悪くて 保健室で休んでるから 委員会には来れないかもしれない
【パラシュ】 …わかったよ
【マスター】 (…あの日誌をどうにかしなきゃ いけないのは間違いない…)
【マスター】 (でも、どうやら破ったりしても 無駄みたいだし…だったら 日誌の中身をどうにかできないかな)
【マスター】 (『異常は0件』なんて 明らかにおかしいぐらいの イベントを起こせれば)
【マスター】 (同じことを繰り返す状況を なんとかできるかもしれない!)
【デュリン】 …その風紀委員会の日誌が 怪しいってのはよくわかったわ
【デュリン】 んで、その日誌に書かざるをえない 大きなイベントを起こせって? しかも、今週中でしょー?
【マスター】 繰り返されているのは 月曜から金曜までなので、 今後の予定はないのと同じなんです
【デュリン】 はいはい、わかってるって ま、任せておいて!
【方天画戟】 …で、オレになんの用だよ?
【タスラム】 そうだ! でも、もらった菓子の分くらいは 話を聞いてやる!
【マスター】 ありがとう 実は2人に、耳寄りな情報が あるんだけど…
―木曜日
【ティルフィング】 件の日記ですが… 物理的に破壊することは 不可能と見ていいようです
【ティルフィング】 風紀委員会室から移動させることも できませんでした
【ティルフィング】 推測ですが、 時がループしている間は 干渉できないのではないかと…
【デュリン】 そうすると、どうすれば ループさせないようにできるかって 話になるわけよね
【デュリン】 でも、具体的なループの条件は わかってないのよね~
【デュリン】 すぐ予想できるものとしては 日誌を書かせない、とかあるけど
【デュリン】 …最悪、パラシュと リットゥを監禁でもしちゃう?
【ティルフィング】 …それで解決できればいいですが どうでしょう?
【ティルフィング】 日誌にあのような力を 与えた者がいることも 予想されますから…
【パラシュ】 …君か ボクの邪魔をしないでくれないか? ヒマにしか見えないだろうけどね…
【マスター】 ごめん …でも、大切な話があるんだ
【マスター】 今、おかしいことになってるってこと パラシュもわかってるんだよね
【マスター】 風紀委員会の日誌にある通り 同じ一週間がずっと繰り返されて いるってことなんだけど…
【パラシュ】 同じ一週間…そんなことはないよ ボクらは、日誌にある通り もっと多くの日々を積み重ねている…
【パラシュ】 聖ユグドラシル姫学院の 理想どおりの完璧な日々が…
【パラシュ】 一週間だけしかなかったなんて そんなはずはない… 永遠に続くはずなんだ
【マスター】 …パラシュ、もうやめようよ 異常のない、完璧な毎日とか言うけど 本当にこのまま続けてもいいの?
【パラシュ】 …今、ここに、ボクが夢見てきた 理想の楽園があるんだよ?
【パラシュ】 それなのに…それを壊すことなんて できるはずがないだろう…
【パラシュ】 …話はここまでだね… もう、ほっといてくれないか…!
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