Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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schoolroad_afternoon.png

【マスター】 今日は牙克城学院に 行くはずだったのに…

forest.png

【マスター】 どうして僕は また迷ってるんだろう…

【???】 お!

【マスター】 声が…近づいて来ている?

【少女】 第一困っている人、 発見ーっ!!

【少女】 あー、大丈夫だから! なにも言わなくてもわかってるから! 君、困ってるでしょ!?

【少女】 私には困っている人を見つける センサー的ななにかがあるから、 わかっちゃうんだなぁ

【少女】 君が困っているのは… ずばり、お腹が空いてるから!

【マスター】 え、違うよ?

グゥ~!

【少女】 お腹は正直だよ? はい、どうぞ!

彼女からパンのいい匂いが したからなのだが、

彼女は笑って バイト先でもらったという パンを袋ごと差し出した

【マスター】 あ、ありが…ん?  袋に何か書いてある …『グリダヴォル』?

【少女】 あ、それ、私の名前!

【グリダヴォル】 大事なものにはなくさないように 名前を書いておくの そういえば君は…

【グリダヴォル】 あ、そっか 君がマスターね? 共学化のためのテストケースの

【グリダヴォル】 どんな人かと思ってたけど… へぇ、君だったんだ ふ~ん

【マスター】 想像していたのと違った?

【グリダヴォル】 ん~、どうだろう それは秘密ってことで!

【マスター】 気になるな でも、秘密なら聞かないでおくね

【マスター】 パン、ありがとう 今度は僕がお礼をする番だ

【グリダヴォル】 お礼なんていいって

【マスター】 なにか困ってることとかない?

【グリダヴォル】 困ってることは別にないかなぁ… って、あっ!

【グリダヴォル】 う、ううん、今のは私の勘違い! なんでもないっ!

【マスター】 嘘、だよね?

【グリダヴォル】 …うっ

【グリダヴォル】 た、大したことじゃないんだよ?  本当に

【グリダヴォル】 バイト先の店長の 知り合いさんのことなんだけど…

【マスター】 パン屋さん?

【グリダヴォル】 ううん、また別のところ

【グリダヴォル】 そこの店長の知り合い… すっごく人に好かれて 困っているんだって

【グリダヴォル】 私、モテたことないから、 人に好かれすぎて困るって よくわからなくて

【グリダヴォル】 ここ最近、 そのことばかりずっと考えてて

【グリダヴォル】 …本当にずっと、ずっと、ずっと…

【グリダヴォル】 …………

【マスター】 グリダヴォル?

600811.png 【グリダヴォル】 私、考えることとか 苦手なのにぃ…!

【マスター】 グリダヴォルから 黒い霧が…!

walpurgis.png

600811.png 【グリダヴォル】 考えるの、 イヤァァァァァァァァ…!

ヤグルシの時と同じく、 この異族はグリダヴォルに とてもよく似ていた

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